著者
神戸 隆行 守山 朋弘 吉松 則文 村上 和彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.328, pp.27-32, 2011-11-22

クラウド・コンピューティングの普及に伴い、開発ツールを提供する際にオンライン・サービスとしての提供、即ちTool as a Service(TaaS)とでも言うべき方法によりユーザ側の利用コストを低減することが可能になってきた。しかし、開発ツールを新規にTaaSとして開発することは開発側にとって大きな負担となる。そこで我々は既存の開発ツールをそのままTaaS化するPlatform for TaaS(PTaaS)、特に堅牢性、可搬性と相互運用性、短い応答時間、柔軟な計算機資源調達に優れると期待される分散ビルド型PTaaSを提案し、その実現の詳細を検討する。
著者
江島 和仁 吉松 則文 村上 和彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.8, pp.19-24, 2006-01-24
参考文献数
8
被引用文献数
2

コンピュータのハードウェアやソフトウェアを実行時に最適化する「動的システム最適化技術」が注目されている.筆者らはSysteMorphという適応型動的システム最適化技術の概念を提案し,その応用システムの研究を行っている.本稿では,SysteMorphの一つの実装形態である,動的ホットパスアクセラレーションの性能を評価する.動的ホットパスアクセラレーションはプログラムの実行時(動的)に最適化対象箇所を検出し,専用のVLIWエンジンで加速実行(アクセラレーション)する技術である.シミュレーションによる評価を行った結果,従来のプロセッサ構成と比較して18%の性能向上を達成可能であることが分かった.Dynamic optimization is one of the most important approachs to improve compute efficiency. So far, we have proposed a feedback directed dynamic and adaptive hardware/software cooptimization technique, called "SysteMorph". In this paper, we evaluate performance of dynamic hotpath acceleration that is an implementation of SysteMorph. In the dynamic hotpath acceleration, we attempt to detect frequently executed parts of target application code at runtime. Then they are executed on a VLIW accelerator. By means of extracting Instructionlevel Parallelism, we can achieve high performance. From our evaluation, it is observed that we can achieve 18% performance gain.