著者
南光 弘子 池田 美智子 尾形 順子 吉野 博子
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 = The Nishinihon journal of dermatology (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.876-886, 1996-10-01
参考文献数
34
被引用文献数
2 1

爪白癬に対する経口抗真菌剤itraconazole 50mgカプセル剤の1日1回1∼2カプセル(50∼100mg)16週間以上投与での臨床成績を検討した。混濁比の平均は治験開始時8.7であったものが2週以降週を追うごとに軽減し24週時には1.6まで改善した。有効性は病爪の混濁比推移を指標に評価し7例中6例(85.7%)が著効であり全症例有効であった。安全性に関しては副作用として2例に消化器症状を認めたものの投与中止後すみやかに消失もしくは投与量の減量により再発もなく継続投与ができたことより, 比較的長期の治療が必要な爪白癬に対しても安全に使用できる薬剤であると考えられた。しかしながら基礎疾患ないし既往に消化器系の潰瘍を有する患者では長期間投与する際には注意が肝要と思われる。
著者
吉野 博子 米満 春美 荷見 澄子 雨宮 禎子 平田 幸正
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.1001-1006, 1991-11-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
12

症例は糖尿病の既往のない50歳のインドネシア人男性で, 断食 (ラマダーン) 開始後11日目に傾眠傾向に陥った.来院時, 著明な脱水を認め, 著しい高血糖 (734mg/dl) と高ナトリウム血症 (151mEq/l) により血清浸透圧の上昇 (363mOsm/kg) を来たしていた.動脈血ガス分析では, pH7.321, PaO2 80.3mmHg, PaCO2 41.4mmHg, HCO-320.9mEq/lであった.高浸透圧性非ケトン性昏睡と診断後, ただちに0.45%食塩液の補液と速効型インスリンの持続静脈内注入 (CVII) を行ない, 脱水の改善と血糖の低下と共に意識状態も回復した, 高浸透圧性非ケトン性昏睡の誘因の多くは, 医原性であり注意を必要とすることはよく知られているが, 本例のような断食中に発症した症例の報告は見られず, 糖尿病者のラマダーン中における脱水に対しては十分な配慮が必要であることを示した1例である.
著者
吉野 博子 北村 英子 星野 守利 小松崎 聡 竹内 憲 太田 宏平 大澤 美貴雄 相川 隆司 村上 博彦 山根 清美 岡山 健次 小林 逸郎 武宮 敏子 丸山 勝一
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.1022-1022, 1983-09-25

東京女子医科大学学会第253回例会 昭和58年5月19日 東京女子医科大学本部講堂