著者
鈴木 一正 呉 海元
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.26, no.9, pp.323-329, 2013 (Released:2013-12-15)
参考文献数
19
被引用文献数
1

In this paper, we propose automatic hair detection and tracking system at video-rate by using Kinect to capture color and depth information. Our system has the following three ideas simultaneously: 1) Simple and high-speed system is built by the general technique using distance information. 2) Using a 6D feature vector to describe both the 3D color feature and 3D geometric feature of each pixel uniformly. Classifying pixels in images into foreground (e.g. hair) and background with K-means clustering algorithm. 3) Automatic learning and updating the cluster centers of foreground and background before and during hair tracking. This ability makes our system can track hairs robustly, which does not depend on its hair color and style, and even before a background with similar color of hair. Our system becomes a robust head tracking system if the face and hair are set as foreground.
著者
呉 海元 陳 謙 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.7, pp.1774-1785, 1997-07-25
被引用文献数
35 8

本論文は, ファジイパターン照合による色彩画像から個数, サイズ, 位置, 姿勢が未知である顔の検出法を提案する. 本手法では, まず色情報をFarnsworthが提案した均等知覚色空間で表現し, 多種多様な環境で撮影された多数の顔画像より, その色空間における肌の色の分布と髪の色の分布を調べて, 肌の色および髪の色を表現できるモデルを構築する. 次にそれらを用いて, 入力画像から肌色らしい領域と髪色らしい領域を抽出し, 前もって用意された5種類の頭部形状モデルの大きさを変化させながら, 我々が提案したファジイパターン照合の手法により, 顔候補を検出する. 実験から, 複雑な背景をもつ室内および屋外シーンの場合でも, 複数の人が存在する場合でも顔が正確に抽出できることが確認でき, 本手法の有効性が示された.
著者
大池 洋史 呉 海元 和田 俊和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.9, pp.2418-2421, 2008-09-01

本論文では,K-means trackerにて,より安定かつ高速に対象を追跡するために,背景に応じた非ターゲットクラスタ中心の数とそれらの配置を適応的に求める方法について述べる.提案手法では,K-means trackerにより求められたサーチエリア楕円の輪郭上の画素を走査し,ターゲット,非ターゲットクラスタ中心までの距離をもとに,追跡に都合のよい非ターゲットクラスタ中心の個数,配置を決定する.これにより,従来のK-means trackerの非ターゲットクラスタ中心の配置方法における問題である,似た特徴をもつ画素の多重選択問題と,ターゲットに近い特徴をもつ背景画素の選択もれの問題を同時に解決できる.従来のK-means trackerとの比較実験により,本手法は追跡を安定かつ,効率的に処理できることを確認した.
著者
西村 朋己 呉 海元 和田 俊和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.328, pp.237-242, 2008-11-20

制約の無い一般的な画像から対象物体の名称や領域などを認識する一般物体認識は,コンピュータビジョンの究極の課題の1つである.この分野の現在の主流な手法として局所特徴(Bag of Feature or BoF)+認識モデルの構築(pLSA,SVM,…etc)がある.認識精度を向上するために,新しい認識モデルの構築法等が次々と提案されてきている.様々な認識方法で共通して良く用いられる局所特徴の抽出部分では,現在主流として用いられている方法として,ランダムやエッジ、グリッド等を用いた中心点検出+ランダムスケール設定+SIFT特徴量記述といった方法が挙げられる.しかし,この方法では特徴点を中心とした周辺スケールに一致するような保障は無く,認識結果に悪影響があるのではないかと考えられる.そこで本論文では,一般物体認識に適した局所特徴の中心点とそのスケールを探す方法について考察する.共通のデータベースを用いて,提案手法の有効性を確認した.
著者
華 春生 呉 海元 塩山 忠義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.554, pp.91-96, 2003-01-09

本論文では、単眼色彩画像から、眼鏡の有無の判別法、眼鏡の有無に拘らない顔特徴点の検出方法を提案する。まず、ほぼ正面を向いている顔画像から、色情報(肌色と髪色)を抽出し、エッジ情報(強度と方向)を抽出する。この情報より、顔と顔器官を含む領域を決定する。頬部分の肌らしさの平均値と目尻周辺のそれと比、頬部分のエッジ強度の平均値と目尻周辺のそれとの比から、眼鏡の有無を検出する。検出された顔器官を含む領域から、口、鼻、目の位置を予測し、エッジ情報より確定する。最後に、SUSANオペレータを用いて顔特徴点を抽出する。