著者
小助川 貞次 月本 雅幸 高田 智和 渡辺 さゆり 呉 美寧 朴 鎭浩 WHITMAN John ALBERIZZI Valerio luigi
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

漢文訓読は日本以外の漢字文化圏でもそれぞれの言語で行われていた言語活動であるが、一般社会における認識は極めて低く、また漢文訓読に関する学術用語の国際的共有も進んでいない。本研究では国内外の研究者と連携・協力しながら「国際的共有知財としての漢文訓読」というテーマのもとで問題解決を試み、「漢文訓読用語集」(日本語・韓国語・英語・イタリア語)の公表(共著)と「東アジア漢文訓読史概説」の大学教育での実験を行った。
著者
保坂 智 呉 美寧
出版者
北海商科大学学術研究会
雑誌
北海商科大学論集 (ISSN:2186330X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.15-38, 2021-02-20

本稿は、ソウル大学校中央図書館に所蔵されている『源氏物語』須磨巻後半部を翻刻し考察を加えたものである。前稿において須磨巻前半部を翻刻し本文の系統を明らかにしたが、本稿では引き続き須磨巻後半部の翻刻を行ない、本文校訂に関わる書き込みを中心に分析した。その結果、日本大学蔵本(三条西家証本)を書写した本文に補入や見せ消ちなど校訂が加えられて、肖柏本・横山本を取り込んだ本文へと変化したことが明らかになった。