著者
和氣 加奈子 田中 利幸 多氣 昌生 川澄 正史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-03-06

磁気閃光現象は、低周波磁界に頭部をさらすことにより閃光が知覚される現象であり、再現性のある低周波磁界の生体作用の中で最も弱い磁界で生じる現象のひとつである。磁気閃光現象は誘導電流による網膜への刺激作用だと言われている。そのため磁気閃光現象は、磁界の神経や筋への刺激作用の機構を検討するための例として用いられることがある。しかし実際は、磁気閃光現象の機構はまだ解明されていない部分が多い。これまでの磁気閃光現象における誘導電流密度の推定は、人体頭部を均一な球で代用するなどの簡易な方法で行なわれており、人体の複雑な形状や電気的特性の不均一性を考慮していない。そこで本研究では、人体頭部の解剖学的な形状と電気的特性の不均一性を考慮した数値計算により、磁気閃光現象のしきい値程度の入射磁界により作用部位とされている網膜付近に誘導される電流密度の大きさと分布を明らかにすることを目的とする。
著者
和氣 加奈子 田中 利幸 川澄 正史 多氣 昌生
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.118, no.7-8, pp.806-811, 1998-07-01 (Released:2008-07-15)
参考文献数
15
被引用文献数
2

Induced current density in human head involved in generation of magnetophosphenes is estimated by numerical analysis using the impedance method to gain insight into the mechanism of magnetophosphenes. Complex shape and electrical heterogeneity of real human head are considered and a magnetic field which can cause magnetophosphenes is used. Calculated current density distributes throughout the head and is relatively high around nose and eyes. Induced current density distribution on retina is higher in the upper and lower parts than in the central part, which is consistent with experimental observations. Maximum induced current density at retina is estimated about 11mA/m2.
著者
望月 章志 渡辺 聡一 和氣 加奈子 多氣 昌生 山中 幸雄 白井 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.210, pp.1-5, 2002-07-11
被引用文献数
1

近傍界の特性が異なる波源による頭部内ばく露特性への影響を評価するために,理想的な電磁波放射波源が近傍に存在する場合の不均一組織の数値頭部モデル内電磁界レベルを有限差分時間領域シミュレーションにより計算した.頭部近傍に位置する電磁波放射波源の近傍界特性の違いが頭部内の電磁界分布に大きく影響することが示された.さらに,半波長ダイポールと微小電気ダイポールの場合,頭部内の電磁界,電流密度やSARは,入射電界よりもむしろ入射磁界に依存していることが示唆された.