- 著者
-
和田 一実
- 出版者
- 公益社団法人 応用物理学会
- 雑誌
- 応用物理 (ISSN:03698009)
- 巻号頁・発行日
- vol.64, no.7, pp.653-659, 1995-07-10 (Released:2009-02-05)
- 参考文献数
- 31
半導体量子微細構造制御には,克服すべきいくつかの基本的な限界がある. (1) 表面・界面のステツプ, (2) 加工により誘起される損傷, (3) 表面でのフェルミ準位ピニング, (4) 表面張力による歪み,および (5) 電子励起による原子移動などがおもなものである.本稿では,化合物半導体,おもにGaAsを舞台に,基本的限界として(1)表面ステップおよび (2) 加工損傷にっいて解説するとともにブレークスルーへのアプローチとその最近の進展に触れる.