著者
和田 玲子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.16-21, 2019-01-01 (Released:2019-01-01)

経営層からの要望やビッグデータ解析ツールの高度化により,知財業界で「IPランドスケープ」が盛り上がりを見せている。IPランドスケープは,知財解析を経営判断に活かすものであり,知財解析を実行する人材としての知財アナリストの育成は急務である。本稿では,IPランドスケープ実施に際し,知財アナリストの育成に直面した筆者が,特許サーチャーのキャリアパスを参考にしながら検討した,知財アナリストのキャリアパスについて述べる。具体的には,見習い,一人前,熟達者の3段階にわけ,各レベルで必要となるスキル,その獲得時期や方法について言及する。
著者
和田 玲子 中村 栄
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.366-372, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)

経営層に戦略的IP情報を資するIPランドスケープを遂行する知財アナリストには,調査・解析ツールの機能を使いこなすデータ解析能力と,経営層にインパクトを与える事業課題を浮き彫りにし,その解決手段の候補を導き出す解析シナリオ構築力が特に求められる。AI時代は,データ解析がAIによってレベルアップし,それを用いる解析シナリオに広がりや深みを出せる,アナリストにとって追い風の時代である。本稿では,旭化成における戦略的な知財情報の活動の歴史を振り返りながら,最近のIPランドスケープの活動を紹介し,AI時代のアナリストに求められる解析シナリオ構築力とそのレベルアップについて述べる。
著者
和田 玲子
出版者
九州ルーテル学院大学
雑誌
紀要 (ISSN:13432133)
巻号頁・発行日
no.41, pp.21-31, 2011-07

本症例は新生児科の病棟内で、音楽を積極的に取り入れた療育を行うことで、児の情緒面の発達が促され、次第に母親の精神状態が安定していったという経過が得られた症例である。超低出生体重児で生まれ、呼吸のコントロールが上手くいかなかった女児母)(以下A子)は、気管開窓術後徐々に軽快し、1歳で退院許可が出たが、当初、養育問題・介護問題(曾祖のため、施設入所とい選択をせざるを得なかった。日々の療育の中で、次第に挨拶などの生活習慣が身につくようになったA子は音楽に対しては、曲に合わせて、リズムをとったり、好きな歌に笑顔を見せたり、機嫌の良い反応を多く見せ、意思表示や感情表現もはっきりと示した。その後、家庭環境が変化し、母親の希望が叶い、2歳で自宅に退院となった。また本報告では、小学校入学まであと一年と成長したA子と、母親、またA子が通う幼稚園の園長にインタビューした内容を記載するとともに、新生児科の病棟内に音楽療法や音楽を取り入れた療育があることがどのような意味をもつのか、医師やコメディカルのインタビューも統括して、その効果を考察していく。
著者
和田 玲子 中村 栄
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.7, pp.366-372, 2020

<p>経営層に戦略的IP情報を資するIPランドスケープを遂行する知財アナリストには,調査・解析ツールの機能を使いこなすデータ解析能力と,経営層にインパクトを与える事業課題を浮き彫りにし,その解決手段の候補を導き出す解析シナリオ構築力が特に求められる。AI時代は,データ解析がAIによってレベルアップし,それを用いる解析シナリオに広がりや深みを出せる,アナリストにとって追い風の時代である。本稿では,旭化成における戦略的な知財情報の活動の歴史を振り返りながら,最近のIPランドスケープの活動を紹介し,AI時代のアナリストに求められる解析シナリオ構築力とそのレベルアップについて述べる。</p>