著者
畑田 豊彦 坂田 晴夫 日下 秀夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.407-413, 1979-05-01
被引用文献数
65 8

ディスプレイの画角変化による心理効果のうち, 広視野画像から受ける臨場感効果を, 心理物理的手法(観察者の方向感覚の誘導量測定)と主観評価法で測定した.その結果, (a)誘導効果は呈示画角の増加とともに対数的に増加する, (b)臨場感効果は20°以下の狭い呈示画角では非常に弱く, 80°近辺以上になると飽和状態になる, ことがわかった.
著者
坂田 晴夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.147-152, 1980

B錐体のMTFがR, G錐体にくらべて狭帯域になることを明らかにした.しかし, カラー受像管の青光はG, Rの錐体も刺激し, 各色に対するMTFはほぼ等しくなり, B錐体の狭帯域性が生かされない.このため青でもNTSC高彩度像の解像力の低下が検出される.色差信号の高周波分を輝度信号に付加する方法を提案し, 水平解像力の向上を見た.
著者
坂田 晴夫 磯野 春雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.29-35, 1977-01-01
被引用文献数
11 5

色覚機能を明らかにするためにも, カラー画像伝送の基礎としても, 視覚の色度空間周波数特性を知る必要がある.ここでは無彩色を中心とする補色間の正弦波パターンの色差弁別により視覚の色度空間周波数特性を測定した.得られた周波数特性はバンドパスフィルター型であり, 明暗が最も広帯域であり, 色度では赤-緑が広帯域であり, 黄-青の組合せは最も狭帯域であった.画面輝度の影響や空間異方性についても測定した.