著者
垂水 千恵
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.41-47, 2003-04-10 (Released:2017-08-01)

日本の植民地統治の結果、一九三〇年代以降の台湾では台湾人による日本語文学が生まれた。こうした日本語作品をも含めた形で台湾文学史を成立させていかなければならない台湾文学とは、まさに「〈外国語〉としての日本語」を内包したところから出発せざるを得なかった文学である。本稿では台湾文学史における難題「皇民文学」が提起する問題、および、日本語作家呂赫若の取った植民地作家としての三つの戦略-養子的戦略、言語的戦略、身体的戦略-について論じる。と同時に、それが日本文学研究と如何に切り結んでいくのか、といった問題提起を行いたい。
著者
垂水 千恵
出版者
愛知大学現代中国学会
雑誌
中国21 = China21 (ISSN:13428241)
巻号頁・発行日
no.2, pp.229-232, 1997-12-20
著者
垂水 千恵
出版者
横浜国立大学留学生センター
雑誌
横浜国立大学留学生センター紀要 (ISSN:13406493)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.114-124, 1998

呂赫若(1914~1951)不但是日本時代台湾文壇代表作家而且是以声楽家聞名.但是,呂赫若研究一向有重視文学方面,而軽視音楽活動方面的傾向.1996年12月,在台北挙行的「呂赫若文学研討会」上,有両個値得注目的論文報告,蘇友鵬「談芸術家呂赫若的面貌」和藤井省三「呂赫若與東宝国民劇」.両篇論文都是研討呂赫若的音楽活動方面,尤其是藤井論文考察呂演出「東宝声楽隊」的経過.本論文,以台中師範的音楽教師磯江清的経歴和音楽家呂泉生的書簡等的新資料補足藤井論文,考察更詳細的呂赫若的音楽活動.本文第1章,将介紹台中師範学校提供的音楽教育内容.第2章裡,考察台中師範的音楽教師磯江清的経歴,指出磯江和東京音楽学校教授長坂好子的関係.第3章裡,査証呂在籍東宝声楽隊的事実.第4章,将介紹東宝声楽隊的活動内容,考察山田耕筰対台湾文化協進会的影響.
著者
垂水 千恵
出版者
横浜国立大学留学生センター
雑誌
横浜国立大学留学生センター紀要 (ISSN:13406493)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.84-100, 1994-01

臺湾,經過了日本50年的統治,『文藝臺灣』『臺灣文学』等雑誌為中心,産生了臺灣作家的日本語文学。邱炳南在臺北高等学校時期,身為最年輕的詩人,参與西川満主宰的『文藝臺灣』,發表描術南臺灣異國風情的作品。本文的第1章,將介昭和分析邱之似往不曽被論及的作品。第2章裡,藉由ニ・ニ八事件発生後,經香港亡命到日後的邱所發表之小説來討論日本對邱的「認同(identity)」形成如何影響的問題。