著者
渡部 由美 垣本 充
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.346-350, 1982-06-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
12

小学校5, 6年生の女子児童を対象に, Y-G性格検査によって分類された5群の性格特性について, 甘味, 酸味, 塩味, 苦味の味覚識別検査を試験紙法を用いて行った.その結果, 情緒不安定群に, 酸味, 苦味の正解率が低い傾向にあった.また, 積極安定群は苦味の識別が消極不安定群に比べて5%の危険率で有意にすぐれていた.味覚識別検査の正解者と誤答者の間で有意差のあった性格特性因子は, 苦味において, 劣等感, 社会的外向, 一般的活動性, 支配性の4因子であった.嗜好意欲尺度を用いた食品嗜好調査の結果より, 酸味正解者は酸味誤答者より果物, 甘いものを好み, 苦味正解者は苦味誤答者より肉類, 野菜類, 塩からいもの, すっぱいものを好む傾向があった.
著者
垣本 充 渡部 由美
出版者
Osaka Urban Living and Health Association
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.212-219, 1990-09-10 (Released:2010-10-28)
参考文献数
13

14~16歳の乳卵菜食主義者120名 (男子60名、女子60名) と、同年齢・同数の一般食の者を対象に、週日連続3日間の食物摂取調査およびCMI健康調査を行った。結果は下記のように要約される。1) 菜食群はナイアシンを除いて、各栄養素の摂取量平均値は所要量を充足していたが、一般群はエネルギー、カルシウム、鉄が不足していた。2) 体格的には、身長、体重、肥満、るい痩ともに、両群間に特異な傾向は認められなかった。3) CMI健康調査では消化器系項目で、菜食群男子は一般群男子に比べて自覚症状が有意に少なかった。
著者
垣本 充 渡部 由美
出版者
社団法人 大阪生活衛生協会
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.212-219, 1990

14~16歳の乳卵菜食主義者120名 (男子60名、女子60名) と、同年齢・同数の一般食の者を対象に、週日連続3日間の食物摂取調査およびCMI健康調査を行った。結果は下記のように要約される。<BR>1) 菜食群はナイアシンを除いて、各栄養素の摂取量平均値は所要量を充足していたが、一般群はエネルギー、カルシウム、鉄が不足していた。<BR>2) 体格的には、身長、体重、肥満、るい痩ともに、両群間に特異な傾向は認められなかった。<BR>3) CMI健康調査では消化器系項目で、菜食群男子は一般群男子に比べて自覚症状が有意に少なかった。