著者
堀 啓子
出版者
日本出版学会
雑誌
出版研究 (ISSN:03853659)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.27-44, 2008-03-20 (Released:2019-03-31)
参考文献数
10

明治期の新聞小説は,新聞の看板として高い人気を博した.だが移ろいやすい大衆読者の興味を維持することは容易ではなく,新聞作家たちは外国小説をもとにした翻訳翻案も掲げるようになる.中でも,アメリカの廉価版作家Bertha M. Clay の原作は好まれた.無名のClayの作品には,同時代の日本の読者に支持される要素が多く盛りこまれていたからである.その要素とはどのようなものであったか.具体例を挙げて論じる.
著者
堀 啓子
出版者
東海大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

明治時代から大正期にかけての日本近代文学の名作には、19世紀のアメリカで、廉価出版された小説から多大な影響を受けた作品が少なからずある。だがそうした作品の多くは、著作権意識が低かった時代から、その原著を明らかにせず、依拠した原作者名も不明となっている。本研究においては、そうした翻訳、あるいは翻案のうちのいくつかを具体的にとりあげ、それらに影響を与えたとされる原書を明らかにし、両者の比較を試みた。