著者
堀 桂子 佐藤 由利子 村山 武彦 錦澤 滋雄
出版者
日本観光研究学会
雑誌
観光研究 (ISSN:13420208)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.115-125, 2015 (Released:2016-12-01)
参考文献数
26
被引用文献数
1

In this research, aiming to get the suggestion about fruitful tourism revival, semi-structured interview survey was conducted. Focusing on the collaboration between tourism-related administrations, tourist association, tourism-related organizations and others, this research examines tourism-based community development of Beppu city which was formerly flourished as a big hot spring destination. As the result, it is revealed that the effectiveness of connection between mass tourism and new tourism is starting to be recognized by some organizations, though the local government does not adopt positive policies heading towards the collaboration. Preparing the place of exchange information between organizations under tourism-based community development as a policy seems important.
著者
堀 桂子 佐藤 由利子
出版者
日本観光研究学会
雑誌
観光研究 (ISSN:13420208)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.39-51, 2019 (Released:2019-09-01)
参考文献数
32

旅行形態の多様化に伴い、観光まちづくりにおける関連組織間の連携が重要になっている。本研究では、熱海市を事例として、連携促進策による観光まちづくり組織の連携状況の変化、連携による効果や課題を分析した。分析の結果、連携は、市の主催する観光戦略会議や地域資源の掘り起こし活動を通じて開始され、ニューツーリズムを担う団体への活動支援や観光プロモーション事業を通じて広がり、観光客誘致に効果を上げていること、既存組織の保守的態度や、観光とまちづくりのバランスをとる難しさが、連携推進上の課題であることが判明した。
著者
堀 桂子 中村 雅也 岡野 栄之
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.116, no.2, pp.53-59, 2013 (Released:2013-04-11)
参考文献数
34
被引用文献数
1

脊髄損傷とは, 外傷などによる脊髄実質の損傷を契機に, 損傷部以下の知覚・運動・自律神経系の麻痺を呈する病態である. 本邦の患者数は10万人以上おり, 加えて毎年約5,000人の患者が発生しているにもかかわらず, いまだに有効な治療法は確立されていない.しかし, 近年基礎研究が進歩し, 中枢神経系も適切な環境が整えば再生することが明らかになった. 脊髄損傷に関する研究も著しく進み, すでに世界中でさまざまな治療法が臨床試験に入りつつある. わが国でも, 神経幹細胞, 嗅神経鞘細胞, 骨髄細胞などを用いた細胞移植療法のほか, 顆粒球コロニー刺激因子 (granulocyte-colony stimulating factor, G-CSF) や肝細胞増殖因子 (hepatocyte growth factor, HGF) などの薬剤が臨床応用される可能性がある.本稿では, 脊髄再生に関する基礎研究を, 細胞移植療法とそれ以外に分けて述べ, さらに現在世界で行われている臨床試験について概説する.