著者
堀尾 勝
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.5, pp.1259-1265, 2012 (Released:2013-05-10)
参考文献数
5
被引用文献数
1 2

腎機能は糸球体濾過量(GFR)で評価され,最も正確な評価法はイヌリンクリアランスである.クレアチニンクリアランスはGFRより30%程度高い.一般臨床では血清Crが用いられるが,年齢,性別の情報を含んだGFR推算式の使用が有用である.GFRの単位は症例個人の値(ml/min)と,体表面積補正値(ml/min/1.73m2)の2種類がある.前者は薬剤の投与量設定に用い,後者は慢性腎臓病の腎機能評価に用いる.