著者
浅野 良輔 堀毛 裕子 大坊 郁夫
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.129-139, 2010-01-31 (Released:2010-02-28)
参考文献数
53
被引用文献数
2 1 2

本研究の目的は,失恋に対するコーピング(未練型,拒絶型,回避型)が,失恋相手からの心理的離脱を介して,成熟性としての首尾一貫感覚(Antonovsky, 1979, 1987)を予測するという仮説を検証することであった。過去1年以内に失恋を経験した大学生114名(男性60名,女性54名)を分析対象とした。対象者は,最近経験した失恋に対するコーピング,失恋相手からの心理的離脱,人生の志向性に関する質問票(首尾一貫感覚)の各尺度に回答した。構造方程式モデリングによる分析の結果,(a) 心理的離脱は首尾一貫感覚を直接的に向上させ,(b) 心理的離脱を介して,未練型コーピングは首尾一貫感覚を低下させる一方,回避型コーピングは首尾一貫感覚を向上させ,(c) 拒絶型コーピングは首尾一貫感覚を直接的に低下させることが示された。以上の結果から,失恋および継続中の恋愛関係と,成熟性としての首尾一貫感覚との関連性が議論された。
著者
堀毛 裕子
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-7, 1991 (Released:2015-07-05)
参考文献数
6
被引用文献数
22 15

The purpose of this paper is to develop a Japanese version of the Health Locus of Control (JHLC) Scales after the Multidimensional Health Locus of Control(MHLC) Scales (Wallston, K.A., et al., 1978). Horike (1988) gave a Japanese translation of the MHLC Scales which simply consist of three 6-item subscales (internal, powerful others, and chance), and found that the Scales are inapplicable to measuring Japanese way of thinking about health and illnesse. In order to revise the inadequacy, this study started with making a 91-items questionnaire, based on a number of statements on health and illness by Japanese subjects.From a pretest of 328 college students and through factor analysis, five factors (subscales) were picked up: I (internal), F (family), Pr (professional), C (chance), and S (supernatural). By selecting 5 items for each of the 5 subscales, a new set of JHLC Scales was developed which consist of a total 25 items. When applied to 233 (male and female) subjects, alpha reliabilities for the JHLC Scales range from 0.68 to 0.87., showing the usefulness of the Scales.
著者
浅野 良輔 堀毛 裕子 大坊 郁夫
出版者
Japan Society of Personality Psychology
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.129-139, 2010
被引用文献数
1

本研究の目的は,失恋に対するコーピング(未練型,拒絶型,回避型)が,失恋相手からの心理的離脱を介して,成熟性としての首尾一貫感覚(Antonovsky, 1979, 1987)を予測するという仮説を検証することであった。過去1年以内に失恋を経験した大学生114名(男性60名,女性54名)を分析対象とした。対象者は,最近経験した失恋に対するコーピング,失恋相手からの心理的離脱,人生の志向性に関する質問票(首尾一貫感覚)の各尺度に回答した。構造方程式モデリングによる分析の結果,(a) 心理的離脱は首尾一貫感覚を直接的に向上させ,(b) 心理的離脱を介して,未練型コーピングは首尾一貫感覚を低下させる一方,回避型コーピングは首尾一貫感覚を向上させ,(c) 拒絶型コーピングは首尾一貫感覚を直接的に低下させることが示された。以上の結果から,失恋および継続中の恋愛関係と,成熟性としての首尾一貫感覚との関連性が議論された。