著者
岩崎 栄典 瀧田 麻衣子 岸野 竜平 泉谷 幹子 中澤 敦 塚田 信廣
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.110, no.9, pp.1657-1662, 2013 (Released:2013-09-05)
参考文献数
13

症例は42歳の男性.四肢の皮疹,全身倦怠感にて,当院へ紹介入院となった.皮疹と経過からB型急性肝炎に合併したGianotti-Crosti症候群の診断となった.皮疹は1週間で消退し,エンテカビルを投与することで急性肝炎は慢性化せずに治癒した.成人でのGianotti-Crosti症候群の報告はまれであるが,四肢より進展する皮疹を認めた場合は,当症候群を念頭に置く必要がある.
著者
藤田 淳 稲垣 恭孝 米井 嘉一 大塚 征爾 中澤 敦 塚田 信廣 鈴木 修 桐生 恭好 水野 嘉夫
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.4, pp.472-477, 2000-04-05
被引用文献数
2

症例は45歳男性の特発性ヘモクロマトーシス.皮膚色素沈着,糖尿病,肝線維化,下垂体性腺機能低下を呈しHLAはA11,A31(19),B46,B60(40),Cw1,Cw7でHFE遺伝子変異(C282Y,H63D)を認めなかった.更にHLAの記載のある本邦報告25例につき文献的に検討した結果欧米症例で高率なHLAA3,B7,B14の頻度は本邦症例では極めてまれであり人種差が認められた.