著者
白鳥 和人 塩入 健太 星野 准一
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.65-74, 2008 (Released:2008-07-30)
参考文献数
34
被引用文献数
3

概要-本稿では,格闘対戦型ゲームの自動対戦キャラクタの仮想プレイヤにゲーム状況やプレイヤ行動に応じた発話音声を付加する手法を提案する.本提案ではまずゲーム状況を画面内マーカ位置の画素変化からライフポイントや技パターンを読みとり獲得する.これに基づき計算機側プレイヤの感情パラメータを算出する.音声会話データは実際にゲームプレイ中の発話を録音し抽出しパラメータと対応付けておく.このシステムで遊ぶときこれらの会話セットを適切に選択し仮想プレイヤに発話させる.実際のユーザにプレイをさせた結果,対戦型ゲームを計算機プレイヤと行う場合での手法の有用性が確かめられた.
著者
中野 敦 塩入 健太 星野 准一
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.59(2005-EC-001), pp.61-66, 2005-06-04

近年,CGキャラクタとの対話によってストーリーの進行するコンテンツが数多く見られるようになった.そのためCGキャラクタの表現力を向上することは,これらのコンテンツに没入するための重要な要素となっている.従来の対話型コンテンツでは,CGキャラクタは台詞に対応付けられた振る舞いを行っており,同じ台詞に対して同じ動きを繰り返すといった動きの単調さが見られた.そのため内面に存在するはずの心理状態を感じられない無機質な印象を利用者に与えてしまうという問題がある.そこで本研究では会話内容を補足するジェスチャに加えて,心理状態を表現する姿勢やしぐさを動的に複合することで心理状態を表現した振る舞いを生成する.この技術によって表現豊かな振る舞いを生成した結果を心理コミュニケーションゲームという対話型コンテンツ上で示す.
著者
長谷 将生 塩入 健太 星野 准一
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.94(2007-NL-181), pp.41-46, 2007-09-25

日常生活空間の身近な家具に触覚をモチーフとしたパーツを取り付け,仮想的なキャラクタを作り,音声発話と触覚の動作によって利用者の日常生活に楽しさや驚き,癒しを提供するシステムを提案する.利用者は日常生活空間の中で自然かつ簡単に体験でき,利用者の行動や WEB から取得した天候などの情報を記録・蓄積し,記録データを生成してそれに基づく音声発話ファイルの選択を行う.また利用者への注意喚起やエンタテインメント性の向上のために,発話時にはサーボモータによって触覚パーツを動作させる.
著者
塩入 健太 星野 准一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.125, pp.63-70, 2005-12-17
被引用文献数
2

対戦型コンピュータゲームをプレイヤー1人でプレイする場合,人間のプレイヤー相手にプレイする場合と比較してつまらないと感じるプレイヤーが多い.その主な理由のひとつに「対戦相手のAIの反応が乏しい」といった問題がある.その改善のために本稿では,ゲーム映像からゲーム状況を読み取り,プレイヤーからの干渉や環境変化に対して発話音声によって反応を返す「仮想対戦プレイヤー」を提案する.またそのとき,感情的な内容や声の調子,発話頻度の出力をするために2つの内部パラメータ値を参照して音声ファイル選択を行う.これらはプレイ中にゲーム状況によって動的に変化させ,現在に至るまでの心理状態変化の蓄積として扱う.最後に手法の有意性を評価実験により確かめる.A player feels bored when he play the match-up type computer game without adversary person. One of the main reasons is "The reaction of adversary AI is scarce". To improve this problem,this paper proposes "The Virtual Adversary Player" that reads the game situation from game image and returns the reaction by the utterance voice when the player interferes or the environmental is changed. Moreover, in order to output emotional content, voice condition and the utterance frequency,the voice file selection is done referring to two internal parameter values that dynamically change by the game situation while playing and are treated as accumulation of the psychological condition change. At the last, the evaluation experiment of the technique is conducted.
著者
中野 敦 塩入 健太 星野 准一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.59, pp.61-66, 2005-06-04

近年,CGキャラクタとの対話によってストーリーの進行するコンテンツが数多く見られるようになった.そのためCGキャラクタの表現力を向上することは,これらのコンテンツに没入するための重要な要素となっている.従来の対話型コンテンツでは,CGキャラクタは台詞に対応付けられた振る舞いを行っており,同じ台詞に対して同じ動きを繰り返すといった動きの単調さが見られた.そのため内面に存在するはずの心理状態を感じられない無機質な印象を利用者に与えてしまうという問題がある.そこで本研究では会話内容を補足するジェスチャに加えて,心理状態を表現する姿勢やしぐさを動的に複合することで心理状態を表現した振る舞いを生成する.この技術によって表現豊かな振る舞いを生成した結果を心理コミュニケーションゲームという対話型コンテンツ上で示す.Mental communication with characters is important for many entertainment and edutainment applications. Human's mental statuses are complex, and mental behaviors typically consist of multiple components such as poses and many unconscious movements. In this paper, we propose the layered behavior synthesis technique for integrating mental behaviors and conversational gestures. We compose various mental behavior representations by considering the spatial consistency and co-occurrence probability. We also show an example of a game using the mental behavior synthesis technique.