著者
林 大介 川崎 繁男
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.9-15, 2019 (Released:2019-02-05)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

The re-entry capsule tracking system is proposed as a shared/dual-use technology with commercial products. This system has portability, and is not affected by the condition of installed equipment in the capsule. In this paper, the detection performance is described about the tracking area assumed from Hayabusa's achievement. By the experiment using the prototype radar, this system was confirmed to be able to detect more than 90% of the area.
著者
川崎 繁男 稲谷 芳文 成尾 芳博 三田 誠 丸 祐介 吉田 賢史 宮地 晃平 西川 健二郎 ITOH Tatsuo
出版者
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

無線情報エネルギー伝送技術を適用したICセンサタグのネットワーク化による宇宙機用安全監視システムを構築した。これは、ハイブリッド集積回路によるセンサICタグ、集積回路技術による小型基地局と制御、データ通信、および、無線電力伝送をコントロールするファームウェア等で構成された。システムを実現するため実験局免許も取得し、S帯2.45GHz・Zigbeeによるワイヤレスセンサネットワーク情報・データ通信に関わる情報伝達と、マイクロ波によるC帯5.8GHz無線電力伝送の両立を、再使用宇宙機RVTモデル機で検証し、完全ハーネスフリーの再使用宇宙機用ワイヤレス安全監視システムの実現性を実証した。
著者
川崎 繁男 五井 智之 塩見 英久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.95, no.242, pp.31-36, 1995-09-20
被引用文献数
21

本論文は、擬光学技術を用いた回路をレビューし、その電力合成法と各種アクティブ集積アンテナを実験結果とともに紹介している。はじめに、擬光学技術の発端となった擬光学ミキサと、簡単な構造を持つ送受信器の組み合わせによるカード型のトランシーバを紹介する。次に、最近とみに注目されている、高出力を目指した擬光学電力合成法について言及する。擬光学技術の一端を担うアクティブ集積アンテナにおいては、スロットアンテナとFET発振器との組み合わせによるアレイと、アクティブ集積アンテナのビーム安定化と切り換えについて討論を行う。
著者
榊 裕翔 吉田 賢史 西川 健二郎 川崎 繁男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.459, pp.135-140, 2013-02-27

本報告では,無線情報電力伝送実現に向けてRF-DC変換を行う整流器にディジタル変調信号(FSK)・パルス波をそれぞれ入力した際,それぞれの変調信号が整流器に及ぼす影響について明らかにする.広帯域特性が期待できるブリッジ型整流器を使用し,シミュレーションを用いて検討を行った. RF-DC変換効率はCW入力時(効率77%)と比較して,デューティ比50%パルス波入力時は変換効率78.8%と同じ値であったが,FSK変調信号入力時の変換効率はこれらの1/3に低下した.効率低下の主な要因は,変調信号は多くの周波数成分を有しているため,それらがダイオードの非線形性によって生じるミキシング作用に起因することを明らかにした.
著者
池本 アンジェラ 川崎 繁男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.96, no.373, pp.93-97, 1996-11-21
被引用文献数
2

本報告では、ウェーブレットを用いたモーメント法によるダイポールアンテナ解析について述べる。ウェーブレットの直交性とその性質によりスパースマトリックスが得られることが確認された。さらに、ウェーブレットに関連する多重解像度解析により、今までの近似法で失われていた情報が表すことが可能である事が分かった。また、得られたモーメントマトリックスの性質により、マトリックス全体を扱わずに、そのサブマトリックスで充分な近似が行える事も確かめられた。これにより、同じマトリックスから必要性に応じて荒い近似あるいは高精度な近似を必要に応じて得られる事が分かる。