8 0 0 0 OA 論文詩

著者
多田 満
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.59-63, 2018 (Released:2018-04-06)
参考文献数
13
著者
多田 満
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.207-216, 2018-09-30 (Released:2018-09-30)
参考文献数
19
被引用文献数
2

社会対話の実践「環境カフェ」を学内や公共のカフェにおいて,2015年4月から2018年3月までに合計56回,のべ305人(平均5.4人/回)の参加で開催した。「第2回環境カフェ駒場」開催後の参加者の感想では,6名以内の開催が適当であるとされた。また「環境カフェ」は専門的な知識に対する参加者の理解に加え専門家も含め市民相互の共感をえること(共感の場)を目的とする。「環境カフェ本郷」(2016年度に5回)開催後のアンケートの結果,理解と共感について「できた」の回答が,各回の参加者全体の平均で68%(30~100%)と58%(30~67%),「ある程度できた」が32%(0~40%)と42%(33~70%)で,「できなかった」はすべて0%であった。また,高校生(のべ12人),大学生(16人),社会人(2人)の理解については,「できた」と「ある程度できた」の回答が,それぞれ75, 56, 0%と25, 44, 100%,共感については,それぞれ67, 50, 0%と33, 50, 100%であった。
著者
多田 満
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 : 環境芸術学会論文集 (ISSN:21854483)
巻号頁・発行日
no.9, pp.93-96, 2010-03-31

科学(生態学)からみた環境(生態系)は、その構造と機能により、人とは生態系サービスにみられる物質的なつながりだけでなく、文化や芸術を生み出す精神的なつながりをもっている(環境-科学)。また、ルネッサンス期以降、とりわけ絵画においては、自然観察や解剖学の知識を作品に表現したレオナルド・ダ・ビンチ(「科学の表現」)や量子物理学や分子生物学の知識を作品に融合したサルバドール・ダリ(「科学の融合」)にみられるように、科学(その技術)は芸術と結びついてきた(科学-芸術)。人(主体)が、ある時・空間との「つながり」を意識したとき、その時・空間は環境として認識される(「環境認識」)。ジェームズ・タレルは、科学と芸術を結びつけた作品(科学-芸術)において、人に変化する時・空間とのつながりを意識させることで、「環境認識」から環境と作品を結びつけている(環境-科学-芸術)。