著者
宮部 麻耶子 大島 賢治 青木 敏裕 泉水 仁 鬼束 優香 両角 光男 ミヤベ マヤコ オオシマ ケンジ アオキ トシヒロ イズミ ジン オニツカ エミカ モロズミ ミツオ Miyabe Mayako Oshima Kenji Aoki Toshihiro Izumi Jin Onitsuka Emika Morozumi Mitsuo
出版者
熊本大学工学部技術部
雑誌
熊本大学工学部技術部年次報告集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.130-131, 2010

熊本大学工学部は、平成17年度より、ものづくり創造融合工学教育事業を実施している。これを受け、技術部でも学科の実験・実習の垣根を超え、専門域外の学生に対して技術職員が日頃培った工学基礎技術を融合させ提供している。これにより受講生の好奇心を涵養し、学習意欲の向上と創造する楽しさを発見してもらうことを目的としている。同時に、技術職員も専門技術を超えて学び、学生と共に試行錯誤することで、技術の向上を図ることができる。今回は本事業の一つ、「ナタ・デ・ココの工学的アプローチ」について報告する。本研究はバイオ技術を手掛かりにした「ものづくり」と化学構造分析、材料加工、音声評価といった多分野にわたる技術の融合により成り立ち、参加する学生の専攻分野を問わず多様な目的や興味を満たすことができる。したがって、本事業の目的として最適であると考えられる。
著者
宮内 信之助 下村 雅人 山内 健 大島 賢治 松本 洋一 迎 勝也
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.227-232, 2001-05-25 (Released:2010-11-22)
参考文献数
9

きのこ [マイタケ (Grifola frondosa: GF) ] の柄を粉末化し, それをアセトンと蒸留水で洗浄することによって, 少し透明感のある白色のGF粉末を得た. このGF粉末存在下で, 硝酸セリウム塩を開始剤として, 水溶媒でアクリルアミド (AAm) の重合を行った. 重合は温度を上げ, GF量を増加させると進み, 60℃で91%の重合収率を得た. 水に対する見かけの可溶化率を調べたが, アクリルアミドの重合がGFの可溶化を助けた. 洗浄前と洗浄後のGF, およびGFを水またはアセトンで洗浄した後の〓液, GF存在下でのGF-ポリアクリルアミド (PAAm) 複合物の水洗浄後の〓液について, 1HNMR測定を行った. その結果, アセトンによる洗浄では, 主として脂肪酸が抽出され, 糖質類は抽出されなかった. 一方, 水による洗浄では, α型の糖質類が抽出され, ポリアクリルアミドと複合化されてもβ型のものは抽出されにくかった.