著者
大座畑 重光
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.303-304, 1991-02-25
被引用文献数
1

「航行めがね(NaviGlasses)とは、筆者が提唱し、未来に描がいているメディアの名称である。これは情報の海を自在に航行でき、航行めがねユーザ(以下、単にユーザと記す)が、透明で特殊なレンズを通してみた自然界の現実のもの(オブジェクト)に対してもアクセスすることを可能とし、違和感なくコミュニヶーションを行えるようなめがねであり、装着型メディアの一つのモデルである。航稼めがねはコミュニケーションのためのアクセス対象を航行めがねレンズを通してユーザの目にうつる"生きた"現実のオブジェクトまで拡張する。それは人々の自然な行動に追従し、いつでもどこでも種々の形態をもつ情報へのアクセスを可能とする。ユーザは、通常のコンピュータのスクリーン上の背景の代わりに、航行めがねのレンズを通した、ユーザの視野に映る現実の風景を見る。その現実の風景を構成する"生きた"現実のオブジェクトに直接アクセスし、コミュニケーションができることは航行めがねの最大の特徴である。このような、航行めがねで現実のオブジェクトとコミュニケートすることを可能にするような機構の実現は、テレパシーのようなものを疑似的に実現することにほかならない。そのために種々のもの(オブジェクト)に対して航行めがねレンズ上にCGを実現するための現実のオブジェクトに対するデジタル化が必要である。デジタル化したデータを所有し、現実のオブジェクトに添付されたものを航行プロセッサとよんでいる。本稿では、主として航行めがねにおける人工テレパシーについて述べる。
著者
大座畑 重光
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI, ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.52, pp.17-24, 2005-05-27
参考文献数
14

SqueakにおけるMorphicプログラミングはダイナミックで柔軟性がある。たとえば、プログラム実行中のプログラム変更など、ユーザの頻繁な試行錯誤に耐えられる。本稿では、それが特に子どもたちの学習に重要なこと、さらに、「本物の数学や科学」の指導のためのカリキュラムを作成するためのツール・メディアとしても重要であることを論ずる。最後にMorphicとSqueakプログラミング環境に関していくつかの提案をする。