著者
大木 清弘
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.15, no.10, pp.509-522, 2016-10-25 (Released:2017-02-25)
参考文献数
18

本稿は経営学分野の学術論文における「筋が悪い」リサーチクエスチョンを説明したものである。まず、学術的ではないビジネスレポート的リサーチクエスチョンを取り上げる。次に、学術的だが筋の悪いリサーチクエスチョンとして、(1)「無知」によるリサーチクエスチョン、(2)「無謀」なリサーチクエスチョン、(3)「無理矢理」なリサーチクエスチョンをとりあげる。その上で、「筋が悪い」リサーチクエスチョンに陥らないために考慮すべきことを議論する。
著者
大木 清弘
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.15, no.10, pp.509-522, 2016

<p>本稿は経営学分野の学術論文における「筋が悪い」リサーチクエスチョンを説明したものである。まず、学術的ではないビジネスレポート的リサーチクエスチョンを取り上げる。次に、学術的だが筋の悪いリサーチクエスチョンとして、(1)「無知」によるリサーチクエスチョン、(2)「無謀」なリサーチクエスチョン、(3)「無理矢理」なリサーチクエスチョンをとりあげる。その上で、「筋が悪い」リサーチクエスチョンに陥らないために考慮すべきことを議論する。</p>
著者
大木 清弘 片平 祐貴 崎向 信行 藤岡 愛依
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.14, no.5, pp.257-286, 2015-04-25 (Released:2016-05-25)
参考文献数
26

本稿は、B to B の下請業務を事業としている中小企業が、連続的に新規顧客を獲得し続けるためのプロセスとマネジメント要因を、東大阪の中小企業A 社の事例分析を通じて明らかにするものである。分析の結果、「既存の技術を元に新規顧客を獲得した後、その顧客との関係から新規技術を獲得して、さらに新たな顧客を獲得する」という、技術と顧客を軸足においた一貫したパターンが明らかになった。さらにそのプロセスにおいて、「顧客とのパートナーシップの活用」が重要なマネジメント要因となることが明らかになった。
著者
大木 清弘
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.101-113, 2011-12-20 (Released:2022-08-27)
参考文献数
29

本稿は,多国籍企業における本国拠点の優位再構築が,国際的な機能配置選択に伴う拠点間競争によって促されること,その優位再構築が企業全体の能力向上に貢献することを明らかにするものである.本稿は,これらの論理の妥当性を日産自動車の追浜工場の事例研究から検証した.
著者
徐 寧教 大木 清弘
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-20, 2016-01-25 (Released:2017-01-25)
参考文献数
55

本稿は新興国企業の日本的生産システムへの認識が、新興国企業の能力構築にどのような影響を与えるかを明らかにした研究である。現代自動車は、日本的生産システムを能力構築の「全面的な目標」と認識してその全面的な導入を目指すも、それを完全には達成できなかった。しかし目標を達成できなかったことが、彼ら独自の生産システムの構築を国内外で促していた。ここから、(1) 日本的生産システムが「全面的な目標」として認識されることが、新興国企業の国内外の能力構築を促すという日本的生産システムの新たな波及効果と、(2) 先進国企業の技術・知識・マネジメントが新興国企業の海外進出をサポートする役割を持つことを議論した。
著者
大木 清弘
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, pp.717-764, 2013-11-25 (Released:2014-11-27)
参考文献数
53

本稿は、強い海外子会社の「強さ」の定義と、強い海外子会社を構築するためのマネジメントについて議論するために、海外子会社のパフォーマンスに関する文献を40 本レビューした。結果、「1) 海外子会社の強さは、財務パフォーマンス、市場パフォーマンス、組織パフォーマンス、ポジションの四つに分けられること」、「2) 海外子会社の強さの要因としては、親会社要因、海外子会社要因、全社要因、現地環境要因、産業要因の五つが挙げられること」「3) 強い海外子会社の構築要因に関する研究はまだ少ないこと」が明らかになった。