著者
森地 徹 大村 美保 小澤 温
出版者
障害科学学会
雑誌
障害科学研究 (ISSN:18815812)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.117-124, 2019-03-31 (Released:2019-10-01)
参考文献数
10

学齢期の障害児の放課後等の活動を支援するための事業として、2012年4月より障害児通所支援の1つとして放課後等デイサービスが児童福祉法の中に位置付けられているが、現状として支援の質の向上の検討はおろか対象児の属性に応じて提供されている支援の特徴についても明らかにされていない。そこで、本研究では全国の放課後等デイサービスの事業所を対象に対象児の属性に応じて提供されている支援の特徴についてアンケート調査を通して明らかにすることとした。その結果、職員の専門性やサービスの質的側面までは明らかにすることはできなかったものの、利用児の障害種別、学年、所属学校形態ごとに提供されている支援に特徴があり、サービス内容に違いがあることが明らかになった。その上で、今後質の高い支援が行われているかということに関して、提供されているサービスの専門性や質について研究を通して明らかにしていくことが必要になると考えられる。
著者
佐々木 茜 岡田 裕樹 水藤 昌彦 大村 美保 遅塚 昭彦
出版者
独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
雑誌
国立のぞみの園紀要 (ISSN:24350494)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.49-68, 2023 (Released:2023-11-21)
参考文献数
4

地域生活定着支援センターのフォローアップ業務について,福祉施設等に入所した者のフォローアップ期間の長期化が課題となっている.本研究では,高齢・障害各領域の入所施設等および相談支援機関を対象として,地域生活定着支援センターのフォローアップ業務に関する実態と課題についてヒアリング調査を実施した.その結果,①地域定着支援センターが,福祉施設に対して支援の依頼を行う際に,自らのフォローアップ業務の期限について明示しないことから,福祉施設は地域生活定着支援センターに対して「何かあった時にいつでも相談できる」と理解していること,②地域の社会資源や支援対象者の個別的な特性により,地域生活定着支援センターが直接的な支援を担わざるを得ない面があることが長期化の要因であることが分かった.本研究では,長期化しているフォローアップ業務の課題を解消することを「適正化」と位置づけ,適正化については①フォローアップ業務の整理,②地域生活定着支援センターと福祉サービス事業所間フォローアップ概念の一致,③支援経験のある福祉サービス事業所同士による支援ネットワーク構築が重要と考えられた.