著者
大藤 幹夫
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 (0xF9C1)人文科学 (ISSN:03893448)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.p93-106, 1989-12

本稿は,本学国語国文学教室発行の「学大国文」第32号に発表した「宮沢賢治童話研究資料覚え書(4)-1950年代の研究傾向をさぐる(1)-」の続稿である。第1報 『宮沢賢治童話の世界』(日本児童文学 別冊)すばる書房発行 昭51・2・20 第2報 大阪教育大学紀要 第25巻 I 人文科学 第2号 昭52・2・28 第3報 大阪教育大学国語国文学教室発行「学大国文」第20号 昭52・2・1 第4報 同上 第32号(鈴木修次教授退官記念論文集) 平1・2・28
著者
大藤 幹夫
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 (0xF9C1)人文科学 (ISSN:03893448)
巻号頁・発行日
no.22, pp.45-54, 1974-02

宮沢賢治の作品は、「色彩と光」の文学とよばれる。その色彩の中でもとくに青系統のものに彼の特質がうかがわれる。その意味で彼は「青型」の作家ともいえよう。この特質は、彼の全作品-短歌・詩・童話-についていえるものである。本稿では、彼の童話作品の中に見られる青系の色彩語をとりあげることによって賢治童話-ひいては賢治文学-の特質を検討したい。また、彼の作品の特質であるその多様性をさぐるために青系の色彩語による「空」の表現をとりあげた。