著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗澤学際ジャーナル (ISSN:09196714)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.99-110, 2006
被引用文献数
1

Despite the failure of communist party rule in the Soviet block countries around 1990, the People's Republic of China has remained a socialist dictatorial country under the rule of the Chinese Communist Party. They have already started dealing in stocks and the market is very active generally. The Chinese at present seem to enjoy a capitalistic money oriented life. As far as money is concerned, they are as free as in capitalist countries. However, in the political field, they are strictry controlled. They have no right to vote and if they try to organize new parties, they are arrested immediately. There have been major changes in the quality of both the State and Society of the People's Republic of China. Focusing on several aspects of present Chinese society, I will try to identify the direction of the change. Following the series of analyses on personalities of Chinese leaders and the recent situations of China-Japan relation, part 6 covers both countries's antagonistic feeling exploded anti-Japan demonstration April 2005. The more economic progress, the wider difference in quality of life in every parts (rich v. poor, city v. country, coast v. inland}. Chinese society seems to have entered into really difficult stage.
著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗沢大学紀要 (ISSN:02874202)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.181-199, 2001-07
著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗沢大学紀要 (ISSN:02874202)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.147-165, 2003-07

2002年後半、いよいよ小泉内閣の手掛けた各種改革の具体的検討時期に入った。7月、首相が公務員制度改革の柱として、関係閣僚に早期勧奨退職の慣行是正と退職金の見直し指示をきっかけに、全公務員がにわかに改革に無関心ではいられなくなった。改革内容がしだいに自分たちの身に直接影響が出ることが明らかになるにつれ、官僚の本音もより鮮明に聞かれ出した。日本道路公団など特殊法人改革の目玉としてスポットライトを当てられた所ではお定まりのように情報開示を渋ったり、裏で工作するといった改革に対する各種非協力、いわゆる抵抗の動きも激しさを増した。その他の特殊法人職員からも「自分たちの職場がなくなるのではないか」「少なくとも今までとは違った厳しいものとなるだろう」などといった正直な心配が所々に聞かれた。それにしても公務員の側からの自主的改革の動きがほとんど出て来なかったのはどうしたことだろうか。ひたすら受け身に回っての惨めな印象ばかりがあだって情けない。公務員自身が取り巻く時代環境の変化の中に取り残されてしまった存在(抵抗勢力そのもの)となっているとの観が強まった。本稿では02年後半に展開された公務員の早期退職・天下りなどの待遇に直結した改革論議を中心に、外務省・道路公団改革などの検討過程を通して見られた公務員の潜在意識の変化の状況を考察してみたいと思う。
著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗澤学際ジャーナル (ISSN:09196714)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.A73-A84, 1997

私は昨年6月、約30年間の国家公務員生活を経て大学生活に転じた。公務員在職中は、大半を国際情報分野の実務に携わってきた。この経験は我が国の上級職国家公務員としては外交官を除いては極めて例外的なものだといえる。といっても特段の理由があってそうなったわけではない。幾つかの人事上の偶然が重なって、たまたま結果的にそうなったというだけであろう。こうした偶然に、結果的に極めて刺激的で得難い経験の連続であったこともあって、個人的には大変幸せであったと感謝している。その間、実に数々の貴重な経験をさせてもらった。ことの性質上その一一の内容を公表するつもりはない。そうした前提の上ではあるが、一応の区切りをつけるに当たって若干の総括的報告はする義務があるものと考える。本稿はその一環である。結論を先に記せば、公務員としての30年間「日本は国際情報戦線で勝てる体制になっていない」ことを痛感させられ続けたということだ。その結論として、我が国において是非とも国際情報を担当する機関を創設させたいと思う。その為にも既存の関係機関を整備・拡充すると共に、大学などでの国際情報機関の存在意義・実態などに関する教育・研究を充実させていかなければならないと考えている。微力ではあるが私も大学を拠点に、そうした目標に向かって国際情報に関する教育・研究活動を実践していきたいと考えている。
著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗沢大学紀要 (ISSN:02874202)
巻号頁・発行日
vol.82, pp.239-259, 2006-07

05年8月8日、郵政民営化法案の参院否決を受け、小泉首相は直接国民の判断を仰ぐとして衆院を解散、結果は自民党の圧勝となった。突然の総選挙に、官僚からの大量の転身立候補者が出、劇場的選挙として国民の高い関心を呼んだ。官僚の大量立候補は官僚であることの魅力が低下してしまった結果とすれば今後の人材確保の上などで問題となる。これまで、郵政民営化を始めとする小泉政権の主導する構造改革への対応を通じて公務員の意識の変化の過程を観察してきた。これまでは対象事案発生からおおむね1年程経過した時点での観察になっているが、本稿は予定を変更して解散・総選挙へと急転した05年夏に焦点を合わせ、しかも投票直後というより接近した時点での観察を試みる。政界・政局との距離の起き方など高級官僚の本音をみる上で興味深いものがあると考えるからだ。特に、政治との関係という面で「大改革の時代を公務員(特に高級官僚)はどのように受け止めているのか」との問いを中心に公務員の意識改革の現状を同時進行系で分析・検討したい。
著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗澤学際ジャーナル (ISSN:09196714)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.69-81, 2005

Despite the failure of communist party rule in the Soviet block countries around 1990, the People's Republic of China has remained a socialist dictatorial country under the rule of the Chinese Communist Party. They have already started dealing in stocks and the market is very active generally. The Chinese presently seem to enjoy a capitalistic money oriented life. As far as money is concerned, they are as free as in capitalist countries. However, in the political field, they are strictry controlled. They have no right to vote and if they try to organize new parties, they are arrested immediately. There have been major changes in the quality of both the State and Society of the People's Republic of China. Focusing on several aspects of present Chinese society, I will try to identify the direction of the change. Part 3 covers the first 2 years of Hu Jin-Tao, as the general secretary after Jiang Ze-Min. Leader of the fourth generation, fully educated under the comunist system. He must fight with several CHAOS planted in the present system. Biggest of them seems to be the rapidly widening differences in every aspect of Chinese society. His generation will decide the fate of the rule of the Chinese Communist Party.
著者
大貫 啓行
出版者
麗澤大学
雑誌
麗澤学際ジャーナル (ISSN:09196714)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.99-111, 2005

第4世代の代表胡綿濤総書記に続いて、そのパートナーになった温家宝首相(国務院総理)と胡の最大のライバルだった曽慶紅の生き方(身の処し方)に焦点を当て、新たな時代の中国の党・国家のリーダーの資質の変化を考察してみたい。次いで、中国のタブーでもある天安門事件の評価を将来変える可能性を視野に民衆に人気の高い指導者だった胡耀邦・趙紫陽の新指導部における扱いの変化(再評価の芽)に注目してみたい。