著者
島田 玲子 大迫 美穂子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.64, 2012

<目的>ベイクドチーズケーキには乾式焼きでしっかりとした口当たりのオールドファッションチーズケーキ(以下OLD)と,湯煎焼きでしっとりクリーミーなニューヨークチーズケーキ(以下NY)とがある。また,ケーキの型には様々な材質の型があるが,調理書でケーキ型の種類を指定しているものは少ない。そこで,乾式焼きと湯煎焼きという異なる焙焼法,ならびにケーキ型の材質の違いがチーズケーキの物性に与える影響を明らかにすることを目的として実験を行った。<br><方法>OLDとNYの2種類の焙焼法でフッ素樹脂加工スチール型,紙型,シリコーン型の3種類のケーキ型を用いて計6種類のチーズケーキを焙焼した。NYは予熱時から天板に湯をはり,湯煎焼きにした。測定はテクスチュロメータによる硬さ・付着性,測色色差計による色,またハンディロガーによりケーキ内部3ヶ所の温度変化を測定した。さらにスチールOLDとシリコーンOLDを試料として2点比較法の官能評価(n=110)を行った。<br><結果>OLDは焙焼後,中心部がへこんで低くなったのに対し,NYはほぼ一定の高さだった。材質別ではOLDの端の高さが紙,スチール,シリコーンの順に高かったが,OLDの中心部,NYには大きな差は認められなかった。重量はOLDよりNYの方が重く,材質別ではOLDはスチール,紙,シリコーンの順の重かった。NYでは顕著な差は認められなかった。硬さは重量と逆の結果となった。ケーキ内部の温度はNYよりOLDの方が温度上昇が速く,材質別ではOLDでスチール型の温度上昇が緩やかだった。OLD2種のケーキの官能評価では,見た目,硬さ,なめらかさに差があったが,総合評価ではほぼ同数で,好みが分かれた。
著者
望月 葉子 竹内 千仙 大迫 美穂 湊川 みつ子 柴田 直美
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.279-281, 2019 (Released:2019-05-28)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

小児期発症神経系疾患を有する患者の移行期医療における神経内科での課題を検討するために,当院内科患者の移行期医療の現状を調査した.移行例は近年増加しており,その多くは小児科医の勧めに因った.多くの患者にてんかんが合併し,また,神経難病患者もあったので,この移行期医療は神経内科医が必要とされる領域である.移行期医療には十分な診療時間が必要で,小児科と成人診療科での医学管理料が異なっていた.日本神経学会や関連学会は移行期医療改善のための対応が必要と考えられた.