著者
大野 富彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2012年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.249, 2012 (Released:2012-07-25)

企業は環境に適応するために戦略を策定し,その実行のために組織を新設したり変更したり強化したりする。企業の成長とともに組織構造は複雑化の方向であり,市場情報を活用するうえでは,マーケティング部門やお客様相談室等の位置づけと役割が時間の経過とともに,あるいは,戦略に応じて複雑に変化していく。一方で,企業には市場から様々な情報が流れてくるが,その入り口であるチャネルも多様化・複雑化している。本稿は,筆者の市場情報活用に関する研究を発展させて,インフォーマル組織の役割を再考し,市場情報活用におけるプロセス視点を提示する。
著者
丹沢 安治 久保 知一 石川 伊吹 北島 啓嗣 大野 富彦
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

中国における産業クラスター/集積の育成政策に焦点を置いて研究を行った。2009年8月の西安市、2010年8月、成都市、2011年青島/武漢等の「高新技術園区」における調査を通じて、中国の地方政府と開発区管理委員会、現地中国企業、日系企業など各アクターによるイノベーションを生み出す活動が、産業クラスター/集積を生み出すメカニズムを明らかにした。イノベーションミックスという計画当初の視点は、地域間競争を軸とした開発区モデルが、地域経済の「重層的ガバナンス構造」を形成していることを明らかにした。