著者
小西 泰輔 太郎丸 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

π/4シフトQPSK変調方式の検波方式としては,従来回路構成が容易である遅延検波が用いられる.しかし,BER特性においては同期検波の方が優れている.同期検波方式を用いた場合には,検波後の信号は8つの位相点を示し,遅延検波で用いられているゼロクロスによるクロック再生ができない.本文では,検波後のIQ信号のレベル差の絶対値が1,0,1,0と繰り返されることに着目したクロック再生法と1シンボル先行したシンボルとの位相平面上での距離(または位相)の誤差を用いたクロック再生法を提案する.
著者
天野 信之 三浦 周 太郎丸 真 大平 孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.622, pp.13-18, 2006-03-01
被引用文献数
3

ミリ波帯を利用したギガビットクラスの超高速無線LANを実用化するために,天井設置型アクセスポイントと端末局で共用可能なセクタ切り替え型スロットアレーアンテナを提案した。伝搬距離に応じて効率的にシステム要求の利得を得るために垂直面内でセカントビームを形成し,通信エリアとして室内全体をカバーするために水平面内でセクタ切り替えを行う方式を採用した。アンテナ全体構造から1セクタのみを抜き出して電磁界解析を行った結果,最大利得11.6dBi,チルト方向θ=-65〜-60°の垂直面セカントビームを形成し,システム要求を満足することができた。また,反射損失特性の要求についてもほぼ満足した。