著者
奥田 和広
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.2-11, 2016-01-10 (Released:2021-01-29)

高校の教育現場で働きつつ古代文学の研究も行っている者の立場から、教材としての古典文学の可能性について考察した。一つは、古典知のコードを意識して読むことで構造と人間の問題を読み、考えうること。もう一つは、よりよい公共を問い続ける知を育成するために、物語の内容だけでなく表現や行為も読む能力を養い、教室という公共的空間を立ち上げ議論すること。これらによって学習指導要領の目標に掲げられた思考力や想像力を育成することが可能である。研究者は、それらに言及することで教育に参与することが求められているのではないか。
著者
津田 博幸 佐藤 信一 遠藤 慶太 佐野 誠子 山口 敦史 市田 悟 一色 知枝 稲生 知子 遠藤 慶太 奥田 和広 木下 綾子 笹生 美貴子 布村 浩一 保坂 秀子 三品 泰子 村本 春香 本橋 裕美 山田 純 湯浅 幸代 尤 海燕
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

『経国集』対策部の諸写本の写真・コピーを全て入手し校訂本文を作成した。その上で「対策」全26首の注釈をほぼ完成した。合わせて、「対策」をベースにして、古代文学・思想・文化・宗教・古代史などに新たな光を当てる領域横断的研究に着手し、現在、各メンバーが論文を執筆中である。