著者
妹尾 栄一 大原 美知子
出版者
(財)東京都医学研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

成人男性における妥当性が確立された診断基準といえども、女性群にまったく同様に適用するにあたっては慎重さが求められる。また依存症者に特異的な所見が男女同列に扱えるかどうかも、今回の検討課題の一つである。本研究では様々な対象手段で、性差の観点からの特徴を究明し、合わせて先行研究も参照しつつ、はたして女性の依存症者にもっともふさわしい治療システムはいかにあるべきか、今後の検討課題を整理した。
著者
妹尾 栄一 大原 美知子 庄司 正実
出版者
(財)東京都医学研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

青年期の薬物乱用・依存の病体に対する、適切な診断評価スケールの標準化を企図して本研究を開始している。平成17年度は、青年期版の依存症質問紙開発の研究として、最も汎用されているDSM-IVの診断基準が、未成年の薬物依存症者でどの程度の妥当性を有するか、半構造化面接を用いて検証した。その結果、(1)薬物の薬理効果に由来する回答、(2)薬物を減らそうとする行動、(3)薬物使用の結果の精神症状の3つの問題領域を抽出することが出来た。今後の課題としては、使用した薬物毎の細かな質問項目の改変、多剤乱用者への設問の工夫、青年期の中でもより慢性使用の場合の後遺症の評価など、洗練すべき課題である。本研究課題の遂行で入手した海外で汎用される青年期版質問紙を参照しつつ、最終的に日本に相応しい標準化質問紙を完成する。