著者
木原 令夫 足立 哲也 藤永 秀子 小川 隆一 小関 隆 姫野 友美 牧野 荘平
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.609-617, 1995
被引用文献数
3

伊豆大島住民のうち15歳以上の4673名を対象としてスギ花粉症のアンケート調査を行ったところ回収率は22.3%であり, 春先 (2月中旬から3月中旬) に鼻症状を有する例は8.9%, 眼症状例は5.7%, 皮膚症状例は8.1%であった. 有症状例に行ったスクラッチテストで13.8%の例がスギ抗原陽性であり, IgE RAST score 2以上の例は33.3%であった. 平成2年2月から4月までの最高スギ花粉飛散数は北部診療所で3月7日に118個/cm^2, 南部診療所では2月28日に271個/cm^2であった. 全住民に対するスギ花粉症患者を推定すべく再度アンケート調査を行ったところ (回収率53.1%) 鼻症状3項目以上と眼症状2項目とを同時に有する例は4.7%であり, 未回答者のうちランダムに選んだ100名に対する電話での調査結果と合わせて頻度を検討すると, 全住民のうち5.64%にスギ花粉症を疑わせる例が見出された.
著者
木原 令夫 足立 哲也 藤永 秀子 小川 隆一 小関 隆 姫野 友美 牧野 荘平
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.609-617, 1995-06-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
16
被引用文献数
2

伊豆大島住民のうち15歳以上の4673名を対象としてスギ花粉症のアンケート調査を行ったところ回収率は22.3%であり, 春先 (2月中旬から3月中旬) に鼻症状を有する例は8.9%, 眼症状例は5.7%, 皮膚症状例は8.1%であった. 有症状例に行ったスクラッチテストで13.8%の例がスギ抗原陽性であり, IgE RAST score 2以上の例は33.3%であった. 平成2年2月から4月までの最高スギ花粉飛散数は北部診療所で3月7日に118個/cm^2, 南部診療所では2月28日に271個/cm^2であった. 全住民に対するスギ花粉症患者を推定すべく再度アンケート調査を行ったところ (回収率53.1%) 鼻症状3項目以上と眼症状2項目とを同時に有する例は4.7%であり, 未回答者のうちランダムに選んだ100名に対する電話での調査結果と合わせて頻度を検討すると, 全住民のうち5.64%にスギ花粉症を疑わせる例が見出された.
著者
姫野 友美
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.299-314, 1994-11-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
22
被引用文献数
1

The prevalence of essential hypotention was cross-Sectionally surveyed among 58, 000 adult workers in the Tokyo metropolitan area, and differences in hemodynamics were analyzed between hypotensive patients with subjective symptoms and those who were asymptomatic. The overall prevalence of hypotension, defined as a systolic blood pressure of less than 100 mmHg, was 8.9%. By sex, the prevalence was 1.4% in males and 14.7% in females. Males were thus outnumbered by females by ratio of 1:10. The prevalence of essential hypotension, accounting for 74.7% of all forms of essential hypotension, was 6.7%. By age, the prevalence of essential hypotension was high in the younger age groups and decreased with age. One or more of subjective symptoms out of seven symptoms prepared were observed in 27 .5% of all the essential hypotensive patients. By sex, the prevalence of subjective symptoms was higher in females (28.3%) than in males (20.0%). The prevalence of symptoms tended to increase with age, but declined after the sixth age decade. The prevalence of symptoms in essential hypotensive patients was significantly higher than that in normotesive subjects and patients with borderline to definitive hypertension . The main symptoms in essential hypotensive patients were general malaise/ fatigue (14.6%), vertigo and dizziness (8.5%), and headache/forgetfulness (6.9%). The prevalence of the these three major complaints declined with a rise in blood pressure, suggesting their usefulness in the diagnosis of hypotension. Hemodynamic variables were compared in the group of hypotensive patients with symptoms versus that without symptoms. Although there were no intergroup differences in supine hemodynamics, the group with symptoms showed a classical hypotonic form of orthostatic dysregulation, corresponding to the?gdysdynamische Syndrome?hof the classification of Deilus, in the tiliting test. The prevalence of small hearts did not differ between the two groups.
著者
櫻本 美輪子 姫野 友美 美濃口 健治 渡邉 直人 小林 秀子 小関 隆 木原 令夫 藤原 美千代
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.1123-1131, 1997-11-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
25

起立性調節障害 (以下, OD) は, 小児喘息に高率に合併することが指摘されている。我々は, 成人発症の気管支喘息 (以下喘息) 患者42例 (男性14名, 女性28名) について, ODの合併頻度及び各種パラメーターの有意差について検討した。【方法】ODの診断は, OD症状についてのアンケート調査と, 起立試験の結果を総合して行った。【結果】 (1) 対象者の64.3%にODの合併を認めた。(2) OD(+)群とOD(-)群の2群間において, 喘息の罹病期間, FEV_<1.0>, %FEV_<1.0>, 血清IgE値, 血中テオフィリン濃度, 及び喘息の重症度に有意差はなかった。(3) 同2群間において, 起立試験陽性率及びその測定値に有意差がなかった。(4) 起立試験陽性者は陰性者に比べて血中テオフィリン濃度が有意に高かった。また喘息の重症度が増すほど起立試験陽性率が高い傾向があった。【結論】成人発症の喘息患者には, ODが高頻度に合併していることが明らかとなった。従って, 喘息の診断と治療を進める際には, OD様の自覚症状についても, 検討する必要があると思われた。
著者
木原 令夫 足立 哲也 小林 秀子 小関 隆 姫野 友美 牧野 荘平
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.1114-1122, 1997
参考文献数
17

八丈島住民のうち坂下地区 (三根, 大賀郷) および坂上地区 (樫立, 末吉, 中之郷) における15歳以上の7946名を対象としてスギ花粉症のアンケート調査を行ったところ回収率は21.3%であり, 春先 (2月末から3月下旬) に鼻症状3項目以上と眼症状2項目とを同時に有する例は坂下地区で1.8%, 坂上地区で0.3%であり, 八丈島住民のうち1.5%にスギ花粉症を疑わせる例が見出された。有症状例に行ったスクラッチテストで9.2%の例がスギ抗原陽性であり, IgE RAST score 2以上の例は12.1%であった。平成4年2月11日から3月31日までの最高スギ花粉飛散数は坂下地区で3月6日に74個/cm^2であり, 坂下地区では同日の127個/cm^2であった。東京から290kmも離れた大海の孤島である八丈島においても, わずかではあるがスギ花粉症の存在が認められた。
著者
姫野 友美
出版者
じほう
雑誌
性差と医療 (ISSN:13494589)
巻号頁・発行日
vol.2, no.10, pp.1195-1200, 2005-10