著者
西野 智雄 Colin J. Martin 安原 主馬 Gwénaël Rapenne
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1050-1055, 2021-11-01 (Released:2021-11-10)
参考文献数
62

In this account, we describe our achievements in the field of technomimetic synthetic nanovehicles from the first synthetic nanovehicle, a wheelbarrow with two wheels, to the nanocar which qualified for the 2nd Nanocar Race. The architecture of these nanovehicles is based on a polyaromatic or phorphyrinic chassis with ethynyltriptycenyl moiety used as wheels. The rigid and planar chassis also provides us with a potential cargo platform able to transport atoms or small molecules on surfaces.
著者
安原 主馬
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.275-282, 2020 (Released:2020-06-10)
参考文献数
29

細胞膜は,細胞質を外界から区画化するための隔壁としてのみならず,シグナル伝達,物質輸送,エネルギー生産といったさまざまな生命機能によって不可欠な界面である。これら細胞膜の重要な機能は,脂質二分子膜と膜タンパク質の機能的連携によって実現しており,膜を標的とする新規な生物活性剤を開発する際には,膜中での分子間相互作用を理解し,制御するアプローチが不可欠である。膜タンパク質や膜に結合する機能性ペプチドは,分子内で緻密に配列された親水性および疎水性アミノ酸残基に由来する両親媒性構造を持っている。バイオミメティクスの概念に基づき,天然に存在する膜タンパク質の機能や構造上の特徴を人工の分子骨格によって模倣することができれば,細胞膜に作用することで機能を発現する全く新しい生体材料が設計できると期待される。本総説では,膜に作用することで機能を誘導する両親媒性ポリマーを設計するアプローチについて,模倣対象となる天然のタンパク質またはペプチドとの比較とともに概説する。具体的には,天然の抗菌ペプチドを模倣することによって設計された,耐性の獲得および宿主細胞への毒性のリスクが低く,高い抗菌活性を実現する膜活性抗菌ポリマー及び,アポリポタンパク質を模倣して開発した脂質ナノディスク形成ポリマーの設計指針とその応用例を紹介する。
著者
菊池 純一 安原 主馬 田原 圭志朗
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、申請者らが独自に開発した高強度の人工細胞膜「セラソーム」の構造的特徴を活かして、その表面を金属で被覆した新規の有機-無機-金属複合ナノ材料を開発し、その特異的機能の創出を目指した。その結果、ベシクル構造やディスク構造を有する脂質二分子膜を様々な金属超薄膜で被覆した人工細胞膜の作製が可能になり、これらの人工細胞膜に賦与した分子認識能にもとづく特徴的なマニピュレーション機能が発現した。