著者
中本 祐樹 吉敷 香菜子 石井 卓 稲毛 章郎 上田 知実 嘉川 忠博 朴 仁三 和田 直樹 安藤 誠 高橋 幸宏
出版者
特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
雑誌
第51回日本小児循環器学会総会・学術集会
巻号頁・発行日
2015-04-21

【背景】手術技術の向上と内科管理の進歩によりFontan型手術の生存率は飛躍的に向上したが、Fontan手術適応ぎりぎりの症例に直面することも少なくない。またfenestrationを設けるべきかどうかの基準も一定の見解が無いのが現状である。【目的】Fontan手術の適応限界やfenestrationを設ける基準について検討すること。【方法】2010年1月~2013年12月までの4年間に当院でTCPCを行った128例を対象とした(IVC欠損例は除外した)。手術時年齢の中央値は2.5歳(1.0~37.0歳)。nonfenestrated TCPC手術(n-TCPC)を行った症例をN群(n=82, 64%)、fenestrated TCPC手術(f-TCPC)を行った症例をF群(n=46, 36%)とした。【結果】 病院死亡は2例(1.6%)、遠隔死亡は1例(0.8%)ですべてF群であった。術前カテデータでは、F群の方がN群よりSaO2が低く(83±5% vs 86±4%)、PAIも低かった(219±117 vs 291±129)。術後入院期間は、F群の方がN群より長かった(44±81日 vs 25±16日)が、術後ドレーン留置期間に差はなかった。術後カテデータでは、F群の方がN群より主心室の拡張末期圧が高く(9.2±3.4 vs 7.0±2.6)、肺動静脈間圧較差が小さく(4.5±1.4 vs 5.5±1.9)、SaO2が低かった(87±35 vs 94±2)。Qsに差はなかった。F群の3例(6.5%)、N群の2例(2.4%)でPLEを発症した。【考察】F群で死亡例やPLE発症例を多く認め、術後入院期間も長かったのは、術前条件が不良でFontan手術の厳しい症例が多かったことによる。術前のSaO2の低い、PAIの低い症例は、肺血管床の発育が不十分でありfenestrationを設けるべきである。しかし、fenestrationを設けた場合には術後主心室の拡張末期圧が高くなる可能性がある。【結論】肺血管床の乏しい症例はfenestrationを設けた方が良いが、心機能の悪い症例はfenestrationは無い方が良い。肺血管床が乏しく心機能も不良な症例のFontan手術適応は慎重に判断すべきである。

4 0 0 0 OA 山梨鑑

著者
安藤誠治, 小幡宗海 編
出版者
山梨鑑編纂局
巻号頁・発行日
vol.下巻, 1894

4 0 0 0 OA 山梨鑑

著者
小幡宗海, 安藤誠治 共編
出版者
山梨鑑事務所
巻号頁・発行日
vol.上, 1895
著者
尾嵜 秀次 安藤 誠人 川音 晴夫 仲由 武實
出版者
Japanese Society of Environmental Infections
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.239-246, 1999-11-30 (Released:2010-07-21)
参考文献数
12

ポビドンヨード原末 (PVP-I) 60, 200,600, 2000mg/kgを雌雄ラットに単回経口投与したときの毒性学的影響について検討を行った.1.試験期間中に死亡例は認められず, また投与群と対照群間の体重の推移にも差はなかった.2.一般状態では2000mg/kg群の雌2例, 雄1例で投与後15~30分に肛門から粘液の排泄が観察されたが, いずれも30~60分後には正常に復した. その他に雌1例で投与後15分に流涎, 投与後30~60分に反応性低下が見られたが, 流涎は投与後30分で, また反応性低下は投与後120分で完全に消失した.3.投与後14日の甲状腺ホルモン (TSH, T3, T4, free T3およびfree T4) の変動は, 雌雄ラットとも2000mg/kg投与においても影響は認められなかった.4.PVP-Iを経口投与すると速やかにヨウ素が用量依存的に体内に吸収され, 60mg/kg群では1~2時間, 200mg/kg群では1~2時間, 600mg/kg群では2時間, 2000mg/kg群では4~6時間程度で血中濃度が最高値に達するものと考えられた.吸収されたヨウ素は比較的速やかに体外に排泄されると考えられ, 48時間後にはいずれの投与群においても対照群とほぼ同程度の値に回復した.5.試験期間中の血液学的検査, 生化学的検査および尿検査の値にPVP-I投与に起因した変化はなかった.6.PVP-I投与後14日の心臓, 脾臓, 肺, 肝臓, 腎臓, 精巣, 卵巣, 前立腺, 子宮, 下垂体, 胸腺, 副腎および脳の剖検所見, およびこれら臓器の重量に対照群との比較で差を認めなかった.7.PVP-I投与後14日の病理組織学的所見において胃粘膜下織の限局性で軽度な線維増生と細胞浸潤が2000mg/kgの雄1例で観察されたが, その他, 各種臓器にPVP-I投与に起因すると考えられる変化は認められなかった.8.以上, PVP-Iをラットに単回経口投与した結果, 2000mg/kg (ヒト体重を50kgとして100g/bodyに相当) でPVP-Iの直接作用によると思われる軽度な胃粘膜障害がみられた以外はPVP-Iに関連した毒性症状は認められず, PVP-Iは毒性の弱い化合物と考えられた.
著者
松延 和彦 石川 忠晴 安藤 誠
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.I_559-I_564, 2015 (Released:2016-01-29)
参考文献数
13

This paper presents one dimensional model to estimate the evolution process of river meandering. The model is composed of a part to calculate the channel bed deformation under the action of helicoidal flow due to secondary circulation and a part to calculate the channel axis deformation. The former part was verified with the result of existing flume experiment. In the latter part, the rate of channel shifting was assumed to be proportional to the velocity deviation at the side banks from the average value following to some existing studies. The calculation was compared for meandering length with image data of natural rivers which were collected from the Google Earth. The both results showed that the meandering length is proportional to the channel width in average, but the proportional constant obtained from the calculation was about double of that obtained from the observation.
著者
宮村 攝三 堀 実 安芸 敬一 松本 英照 安藤 誠一
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, University of Tokyo (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.895-908, 1962-03-15

1961年8月19日岐阜,福井,石川3県境界付近に発生した北美浜地震にともなう余震群を,本震震央南南西30kmの岐阜県郡上郡八幡町において8月27日より約1ケ月間磁気テープ記録による多成分観測装置によつて観測した.辺長1kmにちかい3点観測によつて初詣の到来方向,みかけの速度をもとめ余震群の分布を現地でただちに推定することができたが,それによると余震域は本震震央の西方にひろがるごくせまい面積をしめ,深度はO~25kmの地殼内にかぎられることがわかつた.余震域の面積A(km2)は本震の規模(M=7.2)から宇津・関の公式logA=M-4で推定されるものにくらべいちぢるしくせまい.なお余震群以外の局地的小地震が観測されたことも注目にあたいする結果である.|After the Kita Mino (North Mino) Earthquake of August 19th, 1961, we hurried to Hachiman, Gujo County, Gifu Prefecture, Central Japan, about 30 kms south-east of the epicenter to observe its aftershock activity for several weeks. Tripartite stations were occupied, as shown in the map of Fig. 1, near the temporary observation room at Gujo High School and from Aug. 27th to Sept. 20th the observation were executed almost continuously.
著者
宮村 攝三 堀 実 安芸 敬一 松本 英照 安藤 誠一
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.895-908, 1962-03-15

1961年8月19日岐阜,福井,石川3県境界付近に発生した北美浜地震にともなう余震群を,本震震央南南西30kmの岐阜県郡上郡八幡町において8月27日より約1ケ月間磁気テープ記録による多成分観測装置によつて観測した.辺長1kmにちかい3点観測によつて初詣の到来方向,みかけの速度をもとめ余震群の分布を現地でただちに推定することができたが,それによると余震域は本震震央の西方にひろがるごくせまい面積をしめ,深度はO~25kmの地殼内にかぎられることがわかつた.余震域の面積A(km2)は本震の規模(M=7.2)から宇津・関の公式logA=M-4で推定されるものにくらべいちぢるしくせまい.なお余震群以外の局地的小地震が観測されたことも注目にあたいする結果である.|After the Kita Mino (North Mino) Earthquake of August 19th, 1961, we hurried to Hachiman, Gujo County, Gifu Prefecture, Central Japan, about 30 kms south-east of the epicenter to observe its aftershock activity for several weeks. Tripartite stations were occupied, as shown in the map of Fig. 1, near the temporary observation room at Gujo High School and from Aug. 27th to Sept. 20th the observation were executed almost continuously.
著者
宮村 摂三 堀 実 安芸 敬一 松本 英照 安藤 誠一
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, 1962-03

1961年8月19日岐阜,福井,石川3県境界付近に発生した北美浜地震にともなう余震群を,本震震央南南西30kmの岐阜県郡上郡八幡町において8月27日より約1ケ月間磁気テープ記録による多成分観測装置によつて観測した.辺長1kmにちかい3点観測によつて初詣の到来方向,みかけの速度をもとめ余震群の分布を現地でただちに推定することができたが,それによると余震域は本震震央の西方にひろがるごくせまい面積をしめ,深度はO~25kmの地殼内にかぎられることがわかつた.余震域の面積A(km2)は本震の規模(M=7.2)から宇津・関の公式logA=M-4で推定されるものにくらべいちぢるしくせまい.なお余震群以外の局地的小地震が観測されたことも注目にあたいする結果である.|After the Kita Mino (North Mino) Earthquake of August 19th, 1961, we hurried to Hachiman, Gujo County, Gifu Prefecture, Central Japan, about 30 kms south-east of the epicenter to observe its aftershock activity for several weeks. Tripartite stations were occupied, as shown in the map of Fig. 1, near the temporary observation room at Gujo High School and from Aug. 27th to Sept. 20th the observation were executed almost continuously.