著者
俵 道和 深野木 博文 仲子 大樹 安野 克彦
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.181-186, 2021 (Released:2022-02-01)
参考文献数
6

本技術は,プレキャストPC床版取替工事におけるコンクリート床版に高炉スラグ細骨材を用いることで,環境負荷低減と高い耐久性を併せ持つコンクリート構造物を構築するものである。本施工に先立ち,高速道路での実際の輪荷重を想定した荷重を載荷した場合の輪荷重走行試験を実施した。その結果,100年間使用する場合に必要な,輪荷重の繰返しに対する安全性が確保されていることが確認された。本稿では,高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートの輪荷重走行試験の結果,ならびに現場施工の概要および実施工時に採集した試験体の耐久性試験の結果等を報告する。
著者
横山 晶一 安野 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.321, pp.39-46, 1995-10-20

これまで方言は、主として社会言語学や民俗学的な観点から研究されてきた。本稿では、自然言語処理の立場から方言を取り扱うアプローチについての予備的な考察を行う。その目的は、1.方言が古い日本語を保存しているならば、系統的な規則で記述が可能ではないかということ、2.話し言葉として伝えられてきた方言の文法を書くことは、話し言葉の文法を作ることになること、3.方言と共通語の比較によって、日本語の性格がより明らかになり、さらに両者の機械翻訳システムを作ることによって、翻訳の研究にも有用であること、などである。以上のような考えから、庄内方言を例として機械処理の観点から特に動詞と助詞を中心に、予備的な調査と考察を行った。