著者
宮内 宏 尾花 賢 森 健吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.331-336, 2003-05-01
参考文献数
6
被引用文献数
2

2002年に電子投票法が施行になり,地方自治体の選挙の電子化が可能になった.電子投票の進展については,第一段階(指定された投票所にて電子投票機での投票),第二段階(任意の投票所での投票),第三段階(自宅等のコンピュータからの投票)が考えられている.電子投票では,有権者認証,無記名性確保,正当性検証の3要件を満たす必要がある.これらの要件を満たすための実現方法や情報セキュリティ技術を上記3段階に対応して述べる.特に第二,第三段階を実現するミックスネット方式について詳しく説明する.
著者
宮内 宏 墨岡 学
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.325-326, 1992-02-24

放送の運行は、自動化された専用のコンピュータシステムによって、1日当たり200~300イベントに及ぶ秒単位のスケジュール情報で管理され、制御されている。従って運前のトラブルを探るとき「発生時刻」を事実情報とし、番組進行につながるこれらの情報かる得られるデータを基本とする「時刻データベース」を推論情報としてプロダクション的にルール化した手順で検索することにより、一定の範囲内の原因追求に関する推論が成り立つ。本稿では、民間放送ラジオの運行状況監視について、放送音声の「短時問の無信号発生の時刻」を事実情報とし、これを手がかりに異常の原因や対応手段を、エキスパートが書いたテキストに依って監視業務の効率化を狙ったアラームシステムについて述べる。また、秒単位のスケジュールが不可能なCMの進行監視についても、過去の送出実績を統計化し、「現在のケースは過去にないケース」を検出した場合を、警戒すべき事態として監視者に勧告するシステムをつくり、送出センターでの一括監視に利用している状況についても報告する。