著者
宮島 郁夫 Mata Diego 小林 伸雄 Facciuto Gabriela Soto Silvina Hagiwara Juan Carlos Serpa Juan Cruz Escandon Alejandro
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.137-139, 2004-03-15
被引用文献数
3

ジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)の簡便で実用的な挿し木方法を検討した.生育がほぼ停止した熟技を挿し穂にした場合には発根しなかったのに対し,伸長開始後まもない緑技を挿し穂にすると高い発根率が認められた.緑技挿しではIBAの有無にかかわらず挿し木の成功率は86%以上であった.緑技挿しの根は健全で挿し木の開始から2ヶ月後には5 10cm程度に伸長した.このことから,伸長開始後間もない緑技を用いた挿し木はジャカランダの増殖にきわめて有用な技術となることが示唆された.
著者
宮島 郁夫 尾崎 行生 小林 伸雄
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

南米原産の花木であるジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)の北部九州における形態的花芽分化の開始期は4月初旬であることがわかった.ジャカランダの花芽形成には低温(15℃)に1ヶ月以上遭遇することが必要であり,正常な開花には2ヶ月以上の低温期間が必要であると思われた.ジャカランダ花弁の主要アントシアニンはマルビジンに複数のグルコースと脂肪族有機酸が結合したアシル化アントシアニンであると推定された.