著者
宮木 孝子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = Jissen Women's Junior College Review (ISSN:24344583)
巻号頁・発行日
no.42, pp.(1)-(15), 2021-03-10

下田歌子の教育思想「良妻賢母」を『青鞜』の下田歌子批判の評論からその思想を考察する。
著者
宮木 孝子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.(1)-(13), 2016-03-20

本稿は、北原白秋の近代幽玄体(新幽玄体)の形成をたどるささやかな試みとして、歌集『渓流唱』の短歌作法への管見をまとめるものである。その理念が白秋自身明瞭に作品上の表現となったとする作品中にあって、白秋の社会詠として、よく取り上げられる「秋夕夢 小河内三部唱」の「獅子舞の歌」から、その短歌作法を探り、考察する。その方法として、白秋の「新幽玄体」の表現にかかわる「写生」と「象徴」の意味を知る手がかりを、白秋が奥多摩で体験した神事の実際の記録に求め、照合して検証する。
著者
宮木 孝子
出版者
実践女子大学短期大学部
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:24344583)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.115-135, 2019-03-09

室生犀星は、昭和三七年、自ら編集した『室生犀星全詩集』において、詩集『美以久佐』の詩をすべて削除した。理由は「戦争雰囲気のある詩」の「心のにごりを見たくない」というものであった。この削除の意味については、既に中野重治、伊藤信吉等によって述べ尽くされている観があるが、本稿では、その削除された詩をも含め、当時の犀星の周辺を視野に入れ、犀星の戦争詩の特性を考察したい。