著者
寺島 久美子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.107, pp.1706, 2017-12-29 (Released:2017-12-29)

本稿では2016年11月に南洋理工大学(NTU),シンガポール国立大学(NUS),シンガポール経営大学(SMU)で実施したインタビュー調査に基づき,シンガポールの大学図書館での研究支援について報告する。NTU図書館はオープンアクセス義務化やリサーチデータポリシーに対応してきめ細かなサポートを行い,NUS図書館は研究サイクル全体を支援する組織を立ち上げ,SMU図書館は商用の研究マネジメントツールを導入して研究情報登録の効率化を図っていた。シンガポールの大学図書館は先進的な研究支援サービスを提供し,研究成果の可視化に貢献していた。
著者
寺島 久美 三宅 玉恵 山岸 仁美 新田 なつ子 邊木 園幸 植田 彩 山本 利江 田中 美智子 須永 清
出版者
宮崎県立看護大学
雑誌
宮崎県立看護大学研究紀要 (ISSN:1345692X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.39-46, 2006-03

第一報で,シャンプー洗髪後さらに洗髪をして,アミノ酸及びその誘導体が洗髪洗浄液中に認められなくなった状態を確認した後に,弱酸性美容洗髪法を施行するとその洗髪洗浄液中に再びかなりのアミノ酸及びその誘導体が排出されること,さらに通常のシャンプー洗浄液では検出されないエタノールアミン及びトリプトファンが検出されることを報告した。今回は洗髪洗浄液中の尿素やアミノ酸類の質及び量に関して,弱酸性美容洗髪法の還元剤塗布時と酸化剤入りの第一洗浄液(pH4.0),第二洗浄液(pH3.5)による洗髪時の頭皮に対する手指圧の強さ及び被洗髪者のこの洗髪法の経験の有無による影響を検討した。その結果は,弱酸性美容洗髪法による洗髪洗浄液中のアミノ酸類の排出,特に洗髪洗浄液中の尿素及びグルタミン(グルタミン酸を含む)の排出量の増量には最初の還元剤の頭皮への十分な塗布と酸化剤入りの洗浄液による洗髪が不可欠であることが示唆された。しかし,還元剤処理及びその後の洗髪時の手指圧の強さは洗髪洗浄液中のアミノ酸類の質及び量にあまり影響を与えないことを示した。また,弱酸性美容洗髪の初回時と数週間後の2回目の洗髪洗浄液との間には,洗浄液中の上記物質を含むアミノ酸類の質及び量には有意差は認められなかった。
著者
寺島 久美子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.181, 2019-05-01 (Released:2019-05-01)

2019年5月号の特集は「進化する検索技術」です。検索技術の進化に伴い,検索の対象は文字列だけでなく音声,画像,位置情報など多様化しています。多様な情報を横断的に検索できる技術の登場によって,これまで人手で行うしかなかった作業の大幅な効率化や,新たなサービスが可能となりつつあります。検索技術に注目が集まる一方で,検索の裏側でどんな仕組みが働いているのかについては,あまり知られていない部分もあります。進化する検索技術を理解し活用することは,情報に携わるインフォプロにとって欠かせないといえます。このような問題意識のもと,今回の特集では多様な検索技術を取り上げ,その仕組みや活用方法を解説するとともに,検索技術が私たちの生活や実務にどのような影響をもたらすか展望することを試みています。高久雅生氏(筑波大学図書館情報メディア系)には,総論として情報検索モデルの変容や検索技術の発展,近年注目されているトピックや今後の課題について解説していただきました。川西隆仁氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)には,音で音を探す音響指紋技術の一つであるロバストメディア探索技術について,メディアコンテンツ流通への適用事例を交えてご紹介いただきました。北本朝展氏(国立情報学研究所)には,台風に関するビッグデータプロジェクト「デジタル台風」を取り上げ,画像や経路データの統合的な検索を通じて,防災における意思決定を支援する試みを解説いただきました。宗裕一郎氏(独立行政法人工業所有権情報・研修館)には,画像意匠公報検索支援ツールGraphic Image Parkにおいて,類似する意匠を効率的に検索する仕組みをご紹介いただきました。船戸奈美子氏(一般社団法人化学情報協会)には,科学技術分野の検索サービスSTNにおいて,化学構造図の特性を踏まえた検索の仕組みを解説いただきました。褚冲氏と大谷美智子氏(クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社)には,グローバル特許データベースDerwent World Patents Indexにおける自然言語処理技術を取り上げ,大量のデータを効率的に検索し実務に活用する方法をご紹介いただきました。いずれもユニークな検索技術を具体的に解説いただきました。本特集が,進化する検索技術を理解し活用しようとするインフォプロの皆様の一助となれば幸いです。(会誌編集担当委員:寺島久美子(主査),今満亨崇,長野裕恵,古橋英枝,松本侑子, 南山泰之)