著者
寺沢 充夫
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.840-843, 2002-12-20 (Released:2017-07-11)

空気中ではマイナスイオンとプラスイオンが同時に存在している。生体の中でもマイナスイオンとプラスイオンが生体イオンとして存在し, これをイオンバランスと呼んでいる。これらのイオンの違いや発生量の違いが生体に及ぼす効果に影響を与えている。ラットをコントロールグループ(イオン環境にしない通常の状態)とマイナスイオン環境にしたグループ, プラスイオン環境にしたグループそれぞれ5匹ずつ3群に分け, イオン環境にさらす。コントロールを基準とした場合, プラスイオン環境では多量のピルビン酸が発生し, それを分解するために多量のチアミン(ビタミンの種類ではビタミンB_1と呼ばれる)が消費される。その時, 多量のチアミンが血液によって肝臓から中枢に運ばれる。その結果, 肝臓に含まれるチアミン濃度は低くなった。マイナスイオン環境では乳酸の発生を抑え, チアミンの消耗を少なくし, 生体に良い効果をもたらしていることが示唆された。
著者
寺沢 充夫 岩澤 征次郎 藤原 浩樹 田邉 佳司 箕輪 功 中原 俊隆 糸川 嘉則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.684, pp.105-110, 2001-03-14
参考文献数
19
被引用文献数
4

商用周波数である50Hzにおいての電磁場での生体に及ぼす影響を調べるため、14週令のラット10匹を電磁波に曝すグループと電磁波に曝さないグループにそれぞれ5匹ずつに分け、二ヶ月間実験を行った。電磁波に曝すグループは周波数50Hzで、磁界の強さ500mGauss の中に一日2時間曝した。電磁波に曝すグループは電磁波に曝さないグループと比べ、血夜中のチアミン量は少なく、肝臓に多くのチアミンが有意に蓄えられた。しかし、血液の過酸化および小脳、脳幹における脂質の過酸化は有意に大きくなった。こらの事から、これらの条件での電磁場環境は生体に悪影響をもたらすということが示唆された。