著者
進藤 正洋 尊鉢 隆史 田上 由雄
出版者
関西国際大学
雑誌
教育総合研究叢書 (ISSN:18829937)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-15, 2010-03
被引用文献数
1

京都府,大阪府,兵庫県および京都市,大阪市,神戸市の各教育委員会が求めている「教員の資質能力」は,文部科学省が示すそれをもとに,それぞれの地域特性を反映して策定されている。また,教員の資質能力を高めるための現職職修の実施だけではなく,よりよい人材の確保のために,各教育委員会が独自の教員養成施策を積極的に実施しているところもある。教育学部教育福祉学科こども学専攻教員チームは,昨年度から初等教育に携わる教員に求められる資質能力を明らかにするため,地域の幼稚園と小学校において,教員,保護者,校区住民を対象にして,ステークホルダーが求める初等教育教師の資質能力の調査を進めてきた。本稿は,さらに,教員採用を行っている関西3府県と政令指定都市の6教育委員会について,文部科学省が示している教員の資質能力を基軸に,各教育委員会が求める教師像を調査研究し,地域の教育行政が求める教員の資質能力を総合的に明らかにすることにより,地域の教育課題の解決と本学の初等教育教員養成カリキュラムや指導方法の改善に資するものである。
著者
尊鉢隆史
出版者
関西国際大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13455311)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.149-160, 2012-03-31

前回の研究「小学校体育指導におけるリレー競技の指導」『関西国際大学研究紀要』第12号(平成23年3月31日)1)では,セパレートコースを利用し,理想的なバトンパスを行なうことが,どの程度記録の伸びをもたらすかを明らかにした。 しかし小学校におけるリレー競技の指導では,トラックを周回することで行なわれる。従って,今回は小学校高学年の児童を対象に,実際に授業で行われる曲走路を含んだオープンコースを使用し,リレー競技における理想的なバトンパスの指導法について研究を行った。その結果,曲走路を含むリレー競技の指導では,トラックの曲走路部分にリレーゾーンを設定することにより,ダッシュマークが固定され理想的なバトンパスを行うことができると考えられる。また,上記の方法を用い,短距離走の記録から二人でバトンパスを行ったときの記録(期待値)を設定し目標を定めたところ,記録の伸びをもたらすことができた。