著者
小出 耕造 平原 照晏 久保田 宏
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学 (ISSN:03759253)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.712-718,a1, 1966-08-05 (Released:2010-10-07)
参考文献数
18
被引用文献数
18 14

気泡塔において, 気泡群の平均気泡径およひガスホールドアッブを測定した。多孔板および多孔質板より生ずる気泡の大きさな与える実験式を得た。また測定したガスホールドアップを用い気泡群の液に対する速度を求め, これに対する液の物性, ガスホールドアッブ.気泡径などの影響を検討し.気泡群の相対速度を与える実験式を得た。以上の実験結果を用いて.気泡塔でのガスホールドアッブを推算する方法を提案した.
著者
鈴木 孝弘 太田口 和久 小出 耕造
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.1224-1233, 1990-11-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
21
被引用文献数
2 4

化学物質の引火点と化学構造との定量的な関係は従来ほとんど検討されていない.本研究では引火点に関係している構造因子の次元数を見いだすために, 50種の化合物の引火点およびこれと何等かの関係がある他の10種の物性のデータセットについて主成分分析法による解析を行った.その結果, 引火点を記述するためには2つの構造因子だけで十分であることがわかった.第1の因子は分子のバルクすなわち大きさや形と関係していると考えられた.そしてこの因子は分子結合性とよい相関があることがわかった.第2の因子は寄与が小さいが, 分子中の官能基の特有な極性能と関係していると考えられ, 藤田の無機性値と相関づけることができた.この解析結果に基づき, 引火点を化学構造の情報のみから予測する推算式を提案した.さらに, 本推算式の適用性を検討するために164種のさまざまなタイプの化合物についてそれらの引火点の予測を行いその有用性を確認した.