著者
吉岡 誠記 横山 真太郎 小口 智
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.146, pp.13-21, 2009-05-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
24
被引用文献数
2

わが国では人口構成の高齢化が進んでおり、今後、社会福祉施設を利用する数の増加が予想される。一方、近年では室内環境における微生物汚染が着目されており、例えば一般に易感染者とされる高齢者を中心とする社会福祉施設においては、重症かつ大規模な被害の可能性も考えられる。そこで、我々は札幌市東区にある老人保健施設を対象に、ビル管法で室内における濃度基準が定められている項目に加え、一般に室内空気汚染の指標として取り上げられることが多いと思われる室内浮遊微生物や自然放射性物質などを加えた項目を主要室内空気質として、その測定調査を実施し、その実態の調査を行った。この結果、冬期では非常に低湿度傾向にあることが確認された。続いて、このような低湿環境においては細菌やウィルスに対する抵抗力が低下すること多くなることが考えられるため、施設内感染対策に関連した室内空気環境における微生物制御を念頭に、加湿・滅菌複合システムの開発を行った。そして本システムの有効性の考察およびその活用法の具体的手順の提示を目的とし、同施設での導入実験を行い、湿度レベルの保持とともに浮遊微生物数の減少に効果がみられることを確認した。
著者
水沢 弘哉 小口 智彦 道面 尚久 小泉 孔二 三村 裕次 齊藤 徹一 加藤 晴朗
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.105, no.1, pp.17-21, 2014-01-20 (Released:2015-01-30)
参考文献数
14
被引用文献数
2 3

(症例1)患者は28歳の女性.腹痛と頻尿・残尿感を主訴に産婦人科クリニックを受診した.MRI検査で膀胱頂部に接する5 cm径の腹膜外腫瘤を認め,尿膜管腫瘍の疑いがあると当科へ紹介された.下腹部正中に鶏卵大の硬い腫瘤を触知した.尿所見は正常,膀胱鏡検査で膀胱頂部の粘膜の一部に発赤を認めたが尿細胞診検査は陰性であった.尿膜管腫瘍の診断で手術を開始したが,術中迅速診断でデスモイド腫瘍と診断され,腫瘤摘除術を施行した.術後7年を経て再発転移を認めていない.(症例2)患者は71歳の男性.下腹部膨隆を主訴に当院外科を受診した.CT検査で15 cm径の腫瘍が膀胱前腔に存在し,尿膜管腫瘍の疑いがあると紹介された.下腹部に小児頭大の硬い腫瘤を触知した.尿所見の異常はなかった.膀胱鏡検査で膀胱頂部は著明に圧排されていたが粘膜面の異常はなかった.尿膜管腫瘍の診断で手術を行ったが,術中迅速診断は悪性所見なしであった.腫瘤は膀胱と連続していたため,腫瘤摘除術・膀胱部分切除術を施行した.最終診断は孤立性線維性腫瘍であった.術後5年以上経過しているが再発転移はみられていない.膀胱頂部に存在する腫瘍は尿膜管癌を念頭に手術を行うことになるが,良性腫瘍の可能性も考えて手術に臨み,過大手術とならないよう留意すべきである.
著者
小口 智啓
出版者
信州医学会
雑誌
信州医誌 (ISSN:00373826)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.297-298, 2007

良性発作性頭位めまい症は,めまい診療において多く見られる疾患である。近年その治療法として理学療法が行われNHKの「ためしてガッテン」では「ゴッドハンド療法」と紹介されるなど一般にも知られるようになってきている。
著者
小口 智啓
出版者
信州医学会
雑誌
信州医学雑誌 (ISSN:00373826)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.297-298, 2007 (Released:2012-10-01)
参考文献数
4

良性発作性頭位めまい症は,めまい診療において多く見られる疾患である。近年その治療法として理学療法が行われNHKの「ためしてガッテン」では「ゴッドハンド療法」と紹介されるなど一般にも知られるようになってきている。
著者
吉岡 誠記 横山 真太郎 小口 智
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.146, pp.13-21, 2009
参考文献数
24
被引用文献数
2

わが国では人口構成の高齢化が進んでおり、今後、社会福祉施設を利用する数の増加が予想される。一方、近年では室内環境における微生物汚染が着目されており、例えば一般に易感染者とされる高齢者を中心とする社会福祉施設においては、重症かつ大規模な被害の可能性も考えられる。そこで、我々は札幌市東区にある老人保健施設を対象に、ビル管法で室内における濃度基準が定められている項目に加え、一般に室内空気汚染の指標として取り上げられることが多いと思われる室内浮遊微生物や自然放射性物質などを加えた項目を主要室内空気質として、その測定調査を実施し、その実態の調査を行った。この結果、冬期では非常に低湿度傾向にあることが確認された。続いて、このような低湿環境においては細菌やウィルスに対する抵抗力が低下すること多くなることが考えられるため、施設内感染対策に関連した室内空気環境における微生物制御を念頭に、加湿・滅菌複合システムの開発を行った。そして本システムの有効性の考察およびその活用法の具体的手順の提示を目的とし、同施設での導入実験を行い、湿度レベルの保持とともに浮遊微生物数の減少に効果がみられることを確認した。