著者
小川 壮寛 松下 明 中島 利裕 守安 洋子 島田 憲一 江川 孝 五味田 裕 髙橋 正志 髙見 陽一郎
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.302-307, 2013 (Released:2014-01-10)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

目的 : 共同薬物治療管理 (CDTM) を地域医療に導入するための方略の一つとして, 事前に処方医と事後報告を行うポジティブリストを作成し, 疑義照会を事後報告へ切り替えることによる効果を検証した.方法 : 事後報告に替えることのできる疑義照会をリソルブ疑義と定義した上で, ポジティブリストに基づく事後報告への切り替えを行い, その効果をリソルブ疑義の件数, 保険点数およびジェネリック医薬品使用率の変化を調査することにより評価した.結果 : 医師の治療計画を変更することなく, ポジティブリストにより178件 (疑義照会全体の22.7%) の疑義照会を事後報告に替えることができ, 疑義照会にかかる時間を大幅に短縮することができた. これにより保険点数は17,455点削減でき, ジェネリック医薬品使用率は46.6%まで上昇した.結論 : ポジティブリストに基づく薬剤師自身の判断で疑義照会を事後報告に切り替えることにより, 疑義照会実施件数および医療費削減とジェネリック医薬品使用率上昇を可能とした.
著者
髙見 陽一郎 松岡 哲史 岡﨑 大祐 小川 壮寛 佐藤 展子 森 翔馬 酒井 将弘 中川 碧 島田 憲一 江川 孝
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.536-542, 2016-07-10 (Released:2017-07-10)
参考文献数
7

We previously reported that various amounts of hazardous drugs, cyclophosphamide and fluorouracil had contaminated both the inside and outside of their blister packs. However, contamination from the non-antineoplastic drug, dutasteride, which primarily has adverse reproductive effects on female healthcare workers in the clinical setting, pregnant women and their families, has not been elucidated. Here we show that dutasteride was detected on both the inside and outside of blister packs of Avolve® Capsules. The amount of dutasteride extracted from blister packs and softcapsules was measured by LC-MS/MS. In addition, dutasteride was also detected on the surface of the softcapsules. Dutasteride attached to the surface of a capsule can become attached to others by physical contact. Our data suggest that pregnant women and their families can be exposed to dutasteride attached to blister packs and the surface of capsules, and female healthcare workers in contact with Avolve® Capsules can also be exposed to dutasteride. It is necessary to take measures to prevent unintended exposure to females.
著者
小川 壮
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.420-428, 1995
被引用文献数
1

原子力に関して言えば,この灰色文献の問題はそれほど問題にはなっていないと考える。すなわち,原子力に関する文献等については,その性格からできるだけ早期に全文あるいは要約が英訳され,積極的に海外の関係機関等に配布されているからである。原子力は他の分野と比較すると非常に特殊な分野と考えられるが,国内外への情報提供の努力を今後も続けることが重要である。