著者
小林 千草
出版者
分子シミュレーション学会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.51-59, 2022-01-31 (Released:2023-01-31)
参考文献数
54

GENESIS(Generalized-Ensemble Simulation System)はタンパク質や核酸,膜分子などの生体システムの分子動力学法計算エンジン,モデリング,解析ツールを含んだプログラムである.これまでに計算が難しかった時空間の生命科学等を解析するため,「富岳」などスーパーコンピュータによる効率的な大規模並列計算を実現できることが大きな特長である.本稿では,GENESIS の特徴などを述べるとともに,公開版GENESIS1.7 と,開発版GENESIS2.0b3 の二つの最新版に対して,代表的な機能や高速化について紹介する.
著者
小林 千草 松永 康佑 Jaewoon JUNG 杉田 有治
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.298-300, 2022 (Released:2022-11-25)
参考文献数
9

筋小胞体カルシウムイオンポンプは代表的なP型ATPaseであり,ATP加水分解のエネルギーを用い輸送を担う.著者らは分子動力学法計算を基にした反応経路解析によりカルシウムイオンポンプによる輸送の分子論的なメカニズムを提唱した.膜タンパク質の構造変化とカルシウムイオン輸送の関係について述べる.
著者
小林 千草
出版者
上田女子短期大学
雑誌
学海 (ISSN:09114254)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.65-73, 1990-03
著者
小林 千草
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 文学部 (ISSN:05636760)
巻号頁・発行日
vol.82, pp.1-19, 2005-03-31

In this paper, I annotate on "Juracu-Saigyoko" (聚楽再行幸), a chapter in the Sengoku-Script Taikousama-Gunki (大かうさまぐんき). In the process of annotation, I study the following words and phrases using the method for the historical linguistics and expression-formation studies. i konpan (今般) ii tsujigatame (つじがため) iii narimono (鳴り物) iv nakaichijitsu (中一日) v tadasiku (正しく) vi keishu (景趣) vii nokoriosi (残り多し) viii kotoni (ことに) ix kidoku (奇特) x obosimesi (思し召し) xi ienokaze (家の風) xii umegaka (梅が香) xiii chitose-wo-heteyo (千歳を経てよ) xiv medetakarikeru-miyotokaya (めでたかりける御代とかや) The word "kotoni" has a different shade of meaning from its usual way. uch meaning, however, is also used in the letters of Taikou-Hideyosi. In the phrase "medetakarikeru-miyotokaya", the author OTA Gyuichi expresses his ambivalent feelings to the power, Taikou-Hideyosi.