著者
鵜生 高徳 宮本 雅規 市川 浩司 中村 克己 松井 武 馬淵 雄一 三島 章 小林 金也 中村 篤 林 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.488, pp.55-60, 2003-11-28
被引用文献数
2

自動車向け電子制御装置(以下、車載電子機器)の電源系ノイズシミュレーションに向けて電源系及び発振回路部についてモデル化の検討を行った。その結果、電源系についてはこれまで提案されてきたモデルに対して、モデル電源系端子間に複数の電源回路を持つ多電源モデルが有効であるとの結論を得た。また、発振回路系については線形モデル回路の提案を行った。これらについて実際のICを用いてモデルを作成し、VHF帯でその精度を検証することでその有用性を確認した。
著者
南崎 喜博 小林 金也
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.507-510, 2003-09-05
被引用文献数
1

接着現象は接着剤の接着界面での挙動とバルクとしての挙動との相乗作用の結果であり,接着関連商品の製品設計の際にはその両者の把握,コントロールが必要となる.そして,それらのうちバルク挙動は接着剤バルクの粘弾性測定,及び解析により比較的容易に把握できるが,接着剤と被着体(接着される側)との界面にどれくらいの相互作用エネルギー;または力が働くのかを知ることは非常にむずかしい.その値は表面に滴下した液滴の接触角測定結果から,拡張フォークス式により類推するのが一般的であるが,液により測定面が膨潤するなどして測定の精度に問題を生じることも多く,何らか別の方法でより精度良く測定,あるいはシュミレーションできることが望まれている.我々は今回の特集のテーマと同じ分子計算の一種である分子軌道法で,この界面相互作用エネルギー(界面接着エネルギー)を計算して製品設計に役立てることを試みているので,その内容を紹介する.