- 著者
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小柴 健史
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.47, no.2, pp.159-168, 2006-02-15
量子コンピュータが実現すると素因数分解等を効率的に解くができ,RSA暗号等の公開鍵暗号の解読が可能となってしまうことが知られている.量子暗号として有名な量子鍵配送プロトコルはその性質から,公開鍵暗号にとって変わるものではない.では,量子コンピュータが実現してしまった場合,現在のセキュリティ基盤を支える公開鍵暗号系の技術は崩壊してしまうのであろうか? 本稿では,敵対者として量子コンピュータが存在したとしても安全性が保たれるような公開鍵暗号系の技術の最新動向について紹介する.