著者
小沢 久美子 久保 宣子 蛭田 由美
出版者
八戸学院大学
雑誌
八戸学院大学紀要 (ISSN:21878102)
巻号頁・発行日
no.61, pp.47-53, 2020-12-18

本研究は,看護大学生の学士力獲得における現状を4年間の経年的変化に着目して検討することにより、本学の学士課程教育における今後の課題を検証することを目的に看護学科学生58名に4年間縦断的に質問紙調査を行った。その結果、学士力を構成する4つの要素と学年間の比較では、『態度・志向性』は4つの要素の中で、入学時および全学年修了時のすべてにおいて最も得点が高かった。学士力の15項目と学年間の比較では、入学時および全学年修了時で得点が高かった項目は「倫理観」、低かった項目は順に「コミュニケーションスキル(外国語)」「数量的スキル」であった。今後は、「コミュニケーションスキル(外国語)」「数量的スキル」を高めるための教育的かかわりが必要と示唆された。
著者
小沢 久美子 坂本 弘子 市川 裕美子 下川原 久子 久保 宣子 工藤 美恵子 木立 るり子 五十嵐 世津子 坂本 保子 木村 緑 田口 千尋 一戸 とも子 木村 千代子 笹竹 ひかる
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.1_37-1_46, 2018

目的:看護学生のSNSの利用状況とITリテラシー教育経験および道徳的感受性との関連を明らかにすることを目的とした。<br>方法:A県内における看護師養成機関10校の在学生を対象に,質問紙調査を行った。質問内容は,基本属性,SNS利用の実際,ITリテラシー教育の経験,改訂道徳的感受性質問紙日本語版とした。<br>結果:92.8%がSNSを利用し,82.3%がほぼ毎日利用し,90.0%がLINEを利用し,クラスメイトとの連絡手段に多く利用していた。SNSへの問題認識は42.5%で,ITリテラシー教育経験,SNSの被害経験と関連があった。<br>結論:ITリテラシー教育は情報モラル教育告示後のSNSの使い方への影響が示唆された。道徳的感受性は,看護教育課程別に差が認められたが,教育背景や経験,生活環境によるのかの判断はむずかしく,また,SNSの使い方との関連も明確にならなかった。