著者
上野 香里 鈴木 健也 小澤 英昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.75-76, 1997-03-12
被引用文献数
1

ブックメタファは、マルチメディア電子本を、初心者が簡単に閲覧・でぎるツールである[1][2]。一般的なブラウザでは、利用者はリンクを辿って必要な情報を検索するという概念を学習することが必要である。伝統的なハイパーメディアのデータへのアクセス方法では、ハイパーリンクによって関連づけられている情報の空間全体を認識しにくい。ブックメタファをHTML情報のブラウザとして用いれば目次や各項目が一元的に並ぶため階層遷移を意識する必要が無く、誰もが理解している本の操作方法で情報を閲覧することがでぎる。本報告では、ブックメタファと他の一般的なHTMLブラウザによる閲覧の認知実験による評価について検討する。
著者
小澤 英昭 勝田 亮 宮本 勝 米田 理
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.33, pp.19-24, 2001-03-23
被引用文献数
1

インターネットにより、従来の大規模なマスメディアによる情報発信から、地域や個人、小規模コミュニティから世界に向けての情報発信が容易になったと言われている.インターネットを用いて世界に情報を発信するだけでなく、大規模に地域の情報を地域に住む住民に向けて発信するローカルポータルと呼ばれるサービスが始まってきている。ローカルポータルは、地方新聞やフリーペーパーといった、地域住民向けの情報誌をインターネット上で提供しようとするものである.インターネットが特徴とするグローバルな情報発信ではなく、限られた地域の人を対象とする情報発信である.本稿では、このローカルポータルを、情報を提供するエリアの大きさで分類し、ローカルポータルサービスの概念を述べる。更にローカルポータルの中で、都市周辺に住み、生活するタイプのサービスについて詳細に解説する。
著者
小澤 英昭 上野 香里 鈴木 健也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.321-322, 1997-03-12

マニュアルやカタログのような大量の文書情報を一元的に管理したり, 組織間や異種のシステム間で情報の流通を促進することを目的として, SGML (Standard Generalized Markup Language) を利用する例が増えている. SGML は, 例えば章や節と言った論理的な構造を付与した電子的な情報の記述法を規定しているだけであり, 電子的な文書情報システムとして誰もが簡単に利用するためには, 簡単に SGML データを作成できるエディタや, ディスプレイ上で SGML データを見易いビューワといった, 各種のツールが必要である. 我々はディスプレイ上で誰でもが簡単にマルチメディア情報を閲覧, 検索するためのインタフェースとして, 本のメタファを用いたブックメタファシステムを提案してきた.本稿は, このブックメタファシステムをべースとして, マニュアルの様な大量の SGML で記述された情報を, 電子的な本に自動的に展開し, 利用者に提供する SGML ブックメタファを提案する.
著者
上野 香里 鈴木 健也 小澤 英昭 外村 佳伸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.9, pp.19-24, 1998-01-29
被引用文献数
1

ブックメタファは、ビデオ・静止映像・音・文字等の情報を含むマルチメディア電子本を初心者が簡単に作成および閲覧できるツールである。本報告では、コンピュータをあまり使いこなせない人に対して、WWW上で情報を読みやすくするビューアとしてブックメタファを用いる方法を紹介する。ブックメタファを用いれば、目次や各項目が一元的に並ぶため、階層を意識する必要はなく、また、前進と後退の操作だけで情報を閲覧できる。コンピュータ上で文書を閲覧する際のブックメタファの有効性を検証するため、ブックメタファと一般的なWWWブラウザとを用いて、マルチメディア情報をコンピュータ上で閲覧する効率を比較する認知実験を行った。その結果、ブックメタファを用いれば初心者でもページめくり操作のみで閲覧できるため、文書全体をコンピュータ上で閲覧する際に特に有効であることがわかった。The book metaphor is a hypermedia database system with a book-like user interface. We have been creating electronic on-line manuals with this system up to now. Browsing data through the book metaphor is easy for novice computer users. When such users browse WWW data, they tend to be obstructed by the style of the HTML viewer and the rapid movement to other nodes in the data structure. This paper proposes that the book metaphor be used in a WWW data viewer. By using this viewer, users can scan the data using only forward and backward operations: they don't need to be aware of the underlying hierarchy, because the table of contents, data pages, and index fall in a linear progression. This paper examines the effectiveness of the book metaphor as a WWW data viewer.