著者
山城 公人 大川 浩志 小竹 茂夫 柴田 健司
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.27, 2016

近年、石材等の採石場の跡地に管理型廃棄物最終処分場を計画する事例が増えている。採石場跡地に最終処分場を建設する利点として、河川水等の表流水の流入が少ない点や沈下や崩壊の恐れが少ない点が挙げられる。一方、採石場跡地に処分場を建設する難しさも存在する。<br> 管理型最終処分場では、一般に遮水シートを用いた表面遮水工が必要であることから、遮水シートの基盤はシートの破損を防止するための平滑性が求められる。特に、斜面部は底盤部と異なり覆土による基盤の平滑化が困難であるため施工上の工夫が求められる。<br> 安価で施工性のよい硬岩斜面の平滑化工法の開発や積極的な採用は、採石場跡地に代表される岩盤での最終処分場建設促進に有効であると考える。<br> 本報告では、花崗岩の切土斜面と現地発生土を用いた盛土斜面の両方が存在する管理型産業廃棄物最終処分場の建設工事において、経済的で短工期を目的とした施工事例を紹介する<br>
著者
小竹 茂夫 日笠山 徹巳 三浦 俊彦 高田 尚哉
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.567, 2013 (Released:2014-01-21)

福島第一原子力発電所事故を原因として発生した指定廃棄物の基準(8,000Bq/kg)を超える焼却飛灰の特徴として、①高い放射能濃度、②水への高い溶出性が指摘されている。本技術では、フレキシブルコンテナバッグに充填した状態で、焼却飛灰の洗浄から搬出まで行うことができる飛灰の造粒固化洗浄技術を開発し、実規模実証試験によりその効果を確認した。 通常の飛灰洗浄技術は、焼却飛灰と水を混合し、撹拌洗浄によりスラリー化することで放射性セシウムを水に溶出させ、洗浄後の灰をフィルタープレス等を用いて脱水ケーキの形で回収するが、本技術では飛灰にセメント等を添加し製造した粒径φ1~9.5mmの造粒固化飛灰を水切りフレコンに充填し、カラム式の通水洗浄により洗浄する。濁水を発生させることなく、体積比20倍程度の水を通水することで洗浄が終了し、長期溶出も抑えられることを確認した。