著者
立田 真文
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.185, 2013 (Released:2014-01-21)

大規模の漁業には、網が必要になってくるが、その網には鉛が織り込まれており、そのために網は水中深く沈んでいき、魚を捕獲することが可能になる。現在の鉛の錘の代替品が見当たらない状況においては、鉛と漁業の関係は今後も当分続いていく。この廃漁 網の処理が現在非常に厄介なものとなっている。鉛を多量に含んでいるために、焼却も埋立も安易にはできない状況である。そこで、廃漁網から鉛を効率よく除去する機械を設置し、その除去効率について検討した。我々は、第22回研究発表会で廃漁網の適正処理とリサイクルについて発表した。今回は、実際の震災廃棄物に対して、実際の現場での、廃漁網からの鉛除去実験を行った。
著者
西岡 洋 井上 達央 福室 直樹 小舟 正文 田路 順一郎
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.583, 2013 (Released:2014-01-21)

海水中でのセシウムイオンの吸着率とハンドリング性の向上を目的として磁性吸着材を合成した。本吸着材は単斜晶トバモライトを主成分とするケイ酸カルシウム系結晶であり、層間のサイトにおいてセシウムイオンを吸着する。海水中のセシウムイオン濃度を10mg/Lとした場合、30分程度で80%以上の吸着率を示した。本吸着材の陽イオン交換容量(CEC)は214cmol(+)/kgであり、天然ゼオライトよりも高い値を示した。本吸着材の水熱合成時にマグネタイトなどの磁性体を共存させることにより、簡単な操作で磁性を付与することができた。
著者
山崎 達雄
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.119, 2013 (Released:2014-01-21)

絵葉書の発行が、日本で始めて認められるのは明治33年(1900)。名所旧跡・社寺、仏像彫刻・名画、汽車・船・飛行機の乗り物、俳優や花街の名妓、駅や浄水場等の建物・施設、博覧会や災害等、あらゆる事象が絵葉書の題材として取り上げられています。 当時、最新の技術を集めた塵芥焼却炉も、塵芥焼却炉の竣工に併せて、京都市、大阪市、東京市、名古屋市や一宮市等で、それぞれ特徴のある絵葉書が発行されている。その内容を紹介したい。
著者
天本 優作 明戸 剛 今井 敏夫 三浦 啓一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.321, 2013 (Released:2014-01-21)

下水の水からリンを回収する技術は,HAP法,MAP法などが実用化されている.しかしながら,これらの方法で回収することができるリンは,全体の30%にとどまる.一方,下水汚泥焼却灰に炭酸カルシウムを添加して焼成すると,特性の優れた肥料が得られることが判明している.両者の技術を併用すれば,下水の中のリンの90%以上が,肥料として有効に再資源化できる.
著者
徐 維那 森本 慎一郎 高木 哲一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.43, 2013 (Released:2014-01-21)

レアメタルやレアアースのような希少金属は産業系のビタミンと呼ばれているだけに、他の金属に比べ最終製品における使用量が少なく、その範囲が広いため、今までは中長期的な需要予測に関する研究例は極めて数が少なかった.そこで、本研究では、1)ジスプロシウム(以下Dy)を対象に、最終製品のDy使用製品比率,Dy含有率,生産量を基に、2030年までの最終製品別Dy需要量を予測し、2)省Dy技術開発、代替材料開発、リサイクルの将来シナリオを想定し,Dy含有率やリサイクル率を変えることによってこれら戦略がDy需要量に与える影響を定量的に評価する手法を提案した.本手法を用い、将来シナリオとDy需要削減量との因果関係を定量的に評価することにより、その有効性を証明することができた.本研究の結論により今後,レアメタル需要量の将来予測に基づく有効なレアメタル戦略の検討に向けて有用な知見が得られることが期待できる.
著者
小竹 茂夫 日笠山 徹巳 三浦 俊彦 高田 尚哉
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.567, 2013 (Released:2014-01-21)

福島第一原子力発電所事故を原因として発生した指定廃棄物の基準(8,000Bq/kg)を超える焼却飛灰の特徴として、①高い放射能濃度、②水への高い溶出性が指摘されている。本技術では、フレキシブルコンテナバッグに充填した状態で、焼却飛灰の洗浄から搬出まで行うことができる飛灰の造粒固化洗浄技術を開発し、実規模実証試験によりその効果を確認した。 通常の飛灰洗浄技術は、焼却飛灰と水を混合し、撹拌洗浄によりスラリー化することで放射性セシウムを水に溶出させ、洗浄後の灰をフィルタープレス等を用いて脱水ケーキの形で回収するが、本技術では飛灰にセメント等を添加し製造した粒径φ1~9.5mmの造粒固化飛灰を水切りフレコンに充填し、カラム式の通水洗浄により洗浄する。濁水を発生させることなく、体積比20倍程度の水を通水することで洗浄が終了し、長期溶出も抑えられることを確認した。