3 0 0 0 OA 轟沈

著者
小笠原淳隆 著
出版者
東水社
巻号頁・発行日
1942
著者
小笠原 淳子 高島 一昭 山根 義久
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.133-137, 2005 (Released:2007-11-13)
参考文献数
18

5歳齢のマルチーズが元気消失,嘔吐を主訴に来院した。低蛋白血症を認め,蛋白喪失性腸症を疑った。試験開腹では腸間膜に脂肪肉芽腫が認められ,空腸の全層生検により腸リンパ管拡張症と診断した。プレドニゾロンと一時的にシクロスポリンの投与を行い,食餌を低脂肪食に変更した。その結果,臨床症状と血漿蛋白の改善が認められ,約4年間寛解が得られた。
著者
大石 真莉子 川井 元晴 小笠原 淳一 古賀 道明 神田 隆
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.744-749, 2012 (Released:2012-10-15)
参考文献数
25
被引用文献数
2 2

症例は38歳男性である.実子のポリオ生ワクチン経口投与の1カ月後に左上肢と右下肢の筋力低下が出現した.同部位の針筋電図で異常所見なく,筋力低下は一旦自然軽快したが針筋電図の2週間後に再増悪した.MRIでは頸髄前角と腰髄前根にT2高信号域があり,ペア血清で抗ポリオ2型中和抗体価の有意な上昇をみとめたためワクチン関連麻痺性ポリオ(VAPP)と診断した.γ-グロブリン大量静注療法を施行したが筋力改善はなかった.VAPPは通常一相性の経過をたどるが,本例はポリオウイルスの曝露期間中に施行した針筋電図による骨格筋障害がウイルスの感染経路を活性化したため,被検筋を中心とした二相性の症状増悪をきたしたと考えられた.
著者
水谷 雄一郎 小笠原 淳子 髙島 一昭 山根 剛 山根 義久
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.113-118, 2017-09-25 (Released:2018-09-25)
参考文献数
24

鳥取県西部の米子動物医療センターに来院した猫のFeLV抗原陽性率,FIV抗体陽性率などを過去12年間,カルテの記録をもとに回顧的に調査した。FeLV抗原陽性率は,12年間の平均で7.0%であり,年度別陽性率については低下していた。FIV抗体陽性率は,12年間の平均で16.8%であり,年度別陽性率は横ばい傾向であった。口内炎の罹患率は, FIV/FeLV陰性群16.1%,FeLV単独陽性群25.6%,FIV単独陽性群27.4%,FIV/FeLV陽性群29.7%であり,いずれの陽性群も陰性群に比べ有意に高値であった。リンパ腫の罹患率は,FIV/FeLV陰性群0.5%,FeLV単独陽性群14.6%,FIV単独陽性群1.9%,FIV/FeLV陽性群2.7%であった。死亡年齢の平均は,FIV/FeLV陰性群9.5歳,FeLV単独陽性群5.9歳,FIV単独陽性群10.3歳,FIV/FeLV陽性群6.4歳であった。